2013 Fiscal Year Annual Research Report
夜間の住宅照明環境実態と生活スタイル・省エネルギー意識から今後の住宅照明を考える
Project/Area Number |
23500911
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
宮本 雅子 滋賀県立大学, 人間文化学部, 准教授 (70161916)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
國嶋 道子 京都女子大学, 家政学部, 教授 (10178014)
石田 享子 奈良女子大学, その他の研究科, 研究員 (90449827)
井上 容子 奈良女子大学, その他部局等, その他 (70176452)
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Keywords | 住宅照明 / 実態 / LED照明 / 照明知識 / 照明計画 / 生活行為 |
Research Abstract |
2011年度にはSSLの普及に伴う照明環境の急速な変化と日本人の夜間の生活スタイルの多様化に着目し、照明計画に対する啓蒙活動とあわせて住宅照明の実態調査を行った。その結果、居間の形式や築年数に関わらずシーリングライトの設置率が高いが,近年ダウンライトの設置割合が高く、光源は環形蛍光ランプの使用率が高い.普及が注目されているLEDランプの居間での設置状況は,まだ少ない.築年数の浅い住宅ほど設置照明器具数,点灯パターン数が多くなっているが,依然として点灯パターン数1または2の住宅が大半である.また、設置していても使用しない照明器具が多数存在することがわかった。 2012年度は、2011年度の住宅照明調査住戸の中から、居間照明に環型の器具を使用し、かつLED照明の設置経験がない住戸(11戸32名)を本実験の主な対象とし、LED照明の設置、評価を行った。その結果、LED照明に対する心理的評価は従来照明に比べて劣らないことが明らかとなった。唾液アミラーゼによる生理量の変化はほとんど認められなかった。 2013年度は過去2年間で住宅照明環境及び照明に関する意識、知識がどのように変化したのかに注目した調査を行った。過去2年以内の照明の変更は約25%あり、そのうちランプの種類の変更は約90%であるが、LEDへの変更が大半である。調光機能の有無が照明環境の満足度と関係しているが、日常的な調光機能の利用は多くはない。2011年度の調査より明るさ、光の広がり、寿命に対する不満は大幅に改善されている。調光調色機能への関心が増えているが、率としてはかなり少ない。 以上から、今後さらにLEDの普及が見込まれるが、LEDの機能を活かした効果的な照明計画についてさらに検討していく必要がある。
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Research Products
(2 results)