2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23501020
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
前原 俊信 広島大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (50190319)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅田 貴士 広島大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (40451679)
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Keywords | 3D / 立体視 / 物理教材 / シミュレーション / 拡張現実 |
Research Abstract |
2年度目であり,初年度に引き続き,3D立体視の環境の整備・確認,3D立体視を実現する物理教材の開発,教育現場で評価するための方法の検討を行った。 3D立体視の環境については,フレームシーケンシャル方式の出力を偏光方式に変換するフィルター装置と偏光方式の映像を表示するためのシルバースクリーンを購入し,実際にフレームシーケンシャル方式の映像を出力して,偏光方式に対応した3Dメガネを用いて立体視が可能であることを確認した。授業で使えるよう,3Dメガネも複数個準備した。 物理教材の開発の一つの柱である3D電気回路シミュレータは,これまで使用してきたAction Scriptにおける3DライブラリであるPapervision3Dを用いた場合にはフレームシーケンシャル方式に対応した速度での表示が難しいため,GPUに対応した3DライブラリであるAway3Dを用いてプログラムを書き直している。まだ完全ではないが,簡単な回路で確認したところ,十分な速度が得られることが分かった。ただし,左目用と右目用の映像の出力をフィルター装置と同期させるところには,まだ,課題がある。 物理教材の開発のもう一つの柱である,ARによる磁力線の表示教材については,Nvidiaの3DVisionを用いた3D化について検討中であるが,未だ完成していないため,まだ評価できない状況である。 教育現場で評価するためのクリッカーを用いた情報収集については,その方法を十分習得したが,3D教材の評価はまだできていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
電気回路シミュレータ教材の3D化はかなり進んだが完成しておらず,また,拡張現実を用いた教材の3D化も,あと一歩のところで完成していないため,教材を用いた試行授業を実施できていない。
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Strategy for Future Research Activity |
(1) まず,拡張現実を用いた教材の3D化に取り組む。NVIDIAの3D Visionに渡す前まできているので,急いで完成させる。 (2) 電気回路シミュレータ教材の3D化の方は,偏光方式へ変換するフィルターとの同期に課題があるため,これの解決を目指す。 (3) これらの教材の完成を待って,試行授業を行い,生徒による評価を受ける。また,専門家の意見も聴取する。 (4)ヘッドマウントディスプレイとの比較については,状況を見て着手する。 (5) 当初計画していた実際の電気回路と回路シミュレータとの連携は,本研究の本質ではないので,実施しないこととする。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
(1) プログラム開発のための3D Vision対応の液晶ディスプレイが1つでは不便なので,追加購入する。 (2) 拡張現実教材では利用するWebカメラとして,タブレットPCの背面カメラを使用すると使いやすくなると思われるので,その有効性を検討するため,タブレットPCを購入する。 (3) 完成した教材を用いた試行授業を実施するため,3D用スクリーンの輸送経費と旅費が必要になる。 (4) ヘッドマウントディスプレイとの比較を行う場合は購入する。
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