2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23501020
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
前原 俊信 広島大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (50190319)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅田 貴士 広島大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (40451679)
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Keywords | 3D / 立体視 / 物理教材 / シミュレーション / 拡張現実 |
Research Abstract |
研究期間全体を通して,3D立体視を実現する物理教材を開発した。 開発の一つの柱である3D電気回路シミュレータは,Action Scriptにおける3DライブラリであるPapervision3Dを用いて立体視を可能にした。表示方式としては,1ドットラインごとに交互に左右の画像を表示する液晶光路変換表示方式を用いた。また,プロジェクタを用いたフレームシーケンシャル方式に対応させるよう,GPUに対応した3DライブラリであるAway3Dを用いてプログラムの書き直しを試みた。簡単な回路で確認したところ,十分な速度が得られることを明らかにしたが,左目用と右目用の映像の出力をフィルター装置と同期させるところは今後の課題となった。 フレームシーケンシャル方式の出力を偏光方式に変換するフィルター装置と偏光方式の映像を表示するためのシルバースクリーンを用い,実際にフレームシーケンシャル方式の映像を出力して,偏光方式に対応した3Dメガネを用いて立体視が可能であることを紹介した。 開発のもう一つの柱である,ARによる磁場ベクトルの表示教材については,Nvidiaの3DVisionを用いた3D化について検討してきた。フリー版のARToolkitのライブラリは初期化の関数で3Dの設定を解除する不具合があることが最終年度になって分かり,ようやく解決されて立体視が実現できるようになった。実際に測定された磁場ベクトルを立体視できるような教材を完成することができた。 今後,教育現場で試用し,評価していく予定である。
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