2011 Fiscal Year Research-status Report
日本・韓国・中国大陸・台湾の言語・文化を踏まえた情報科学教育手法の翻案と相互交流
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23501030
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Research Institution | Nagano University |
Principal Investigator |
和田 勉 長野大学, 企業情報学部, 教授 (70175149)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 情報科学教育 / コンピュータサイエンスアンプラグド / 中国:台湾:韓国 / 言語 / 文化 / 国際研究者交流 |
Research Abstract |
平成23年度は、当該研究の準備的調査・検討およびこの研究に協力可能な方々への打診・打ち合わせを継続的に行ない、あわせてコンピュータサイエンスアンプラグド(以下CSアンプラグド)に関係する各研究会・シンポジウム・委員会に出席して、広く情報教育分野に関する情報収集を行なった。また、関連するBebras国際コンテストへの日本チームとしての参加に協力した。 また10月には、ブラティスラバ(スロバキア共和国)において行なわれた、情報教育に関する国際学会ISSEP2011 5th - Informatics in Schooldにおいて、中途身体障害者に対する情報教育にCSアンプラグドを応用する際の工夫について発表した。概要は以下のとおりである: CSアンプラグドはコンピュータをわざと使わずに効果的な情報科学教育を行なう手法を集めたものだが、身体障害のためそれが困難な人がいる。また、特に中途障害者の中には、それまでの職を続けることができなくなり、あるいは長期の入院などのために新たに学ぶ意欲に欠ける人がいる。そのような場合の情報教育に適用するため、CSアンプラグドをコンピュータのプログラムで実現することで身体障害者にも実行可能にし、また意欲を持ってもらうようにした。 この研究自体は他の研究者によって行われたものだが、本研究では研究代表者がCSアンプラグドのチーム内の協力としてこの国際学会に出席し、登壇して共同で発表した。 また前期の準備的調査・検討の中でこれからの本研究の具体的な進め方について以下の方針を決めた:特にアジア内各国・地域を訪問してCSアンプラグドや情報教育一般について調査し交流する。そのために、研究代表者と連携研究者で国・地域を分担して、それぞれの機関や個人に打診して調査・交流のための訪問の準備を進めることとし、各国対応機関や研究者個人と接触を開始している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
この研究を計画したのはH20年度であり、3年間申請しつづけてH23年度に採用されたものである。このため、その間に研究上のさまざまな状況が変わっていた。すなわち、当時は密接に連絡をとっていてすぐにでも連携研究を開始できていた外国の研究者との連携が薄れており、代わりに他の態勢で(関連はするが)別の研究を進めていた、などの事情が生じていた。それを元に戻して本研究を立ち上げなおすのに時間と精力を要した。それを行なっている間に半年一年と過ぎてしまい、そのためH23年度は、予定していたアジア内の視察・交流のための訪問ができなかった。それと並行して従来進めていた関連研究も進めたため、もともとの計画にはなかったヨーロッパでの国際学会での共同研究発表を行なうこととなった。
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Strategy for Future Research Activity |
上記のようにH23年度は、予定していたアジア内の視察・交流のための訪問ができなかった。そのため、それを行なう予定で見積もった予算額に余剰額が出た。そのぶんをH24年度に行う予定である。 前述のように、打ち合わせにより当面の方針は決め、先方への打診や日程の策定などの準備は進めている。それにより、H24年度内にアジア内の研究代表者や連携研究者による視察・交流のための訪問を行なう予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本研究の性質上、研究費のほとんどは旅費に用いる。主としては海外への視察・交流のためのものだが、国内での研究代表者・連携研究者間の打ち合わせや、関連研究会での情報収集のための旅費にもその一部を用いる。 前述のようにH23年度は、予定していたアジア内の視察・交流のための訪問ができず、そのためそれを行なう予定で見積もった予算額に余剰額が出た。そのぶんをH24年度に行う予定であり、H23年度に未使用であった額をもともとのH24年度の予算額とあわせてそのために使う予定である。
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Research Products
(1 results)