2013 Fiscal Year Annual Research Report
駅前廃店舗と退職技術者の支援で開く子供のためのネットでもつながる科学寺子屋
Project/Area Number |
23501195
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Research Institution | Miyakonojo National College of Technology |
Principal Investigator |
桑原 裕史 都城工業高等専門学校, 校長, その他 (30043326)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下野 晃 鈴鹿工業高等専門学校, 生物応用化学科, 教授 (50235686)
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Keywords | 理科離れ対策 / 初等情報処理教育 / 理科教室 |
Research Abstract |
地域児童対象のものづくり体験を中心とする駅前理科教室を開設し運用した。教室運用の方法、教室での講座の内容、教材開発について研究した。駅前ショッピングセンター内の店舗を借受け、「科学寺子屋」として運用した。交通の便、安全対策、快適性が確保できたため、理科教室の利用者を従来の取組に比べ3倍以上とすることができた。 退職企業技術者の協力を得て、ほぼ常勤でお手伝いいただいたことにより、訪問者に対して手厚い対応を図ることができた。また、鈴鹿高専の学校を挙げた協力も有り、高専の地域貢献事業の場としても利用された結果、イベント数の増加や学生・教員の協力、地域小中校の教員・塾教員の応援により、当初の目的の一つである、子供たちに物づくりの楽しみを教える場(科学寺子屋)の創出を実現できた。 ワンチップコンピュータ(廉価な組込みシステム)を用いて制御するIT玩具の製作講座の開設をした。これに先立ちプログラム可能なLEGOの活用により、初等情報処理教育の講座も開設した。情報技術を活用した作品の製作は、子供たちの論理性の涵養や現代技術の習得に役立ち、ものづくりの楽しさを伝え創造性を養うためには格好の教材であること、また、近隣の子供たちの理科離れの防止策として、工業系の学校が実施できる具体的かつ効果的な方策の一つであることが再確認できた。 WEBの開設により、教室の広報が充実し、イベント情報を確認しながら訪れる子供も増加した。活動内容に関するQ&AをWEB上で用意することにより、家庭からも理科教室との交流ができるようになったが、この利活用は十分でなかった。 低学年児童向けの教材を開発し、保護者とともに理科を学ぶ場を提供できた。保護者と高専との距離が近くなり、保護者の理科教育に対する啓発と高専教育への理解が増進でき、学習塾・スポーツ教室通い一辺倒の保護者の考えを、サイエンス塾に向けることができた。
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Research Products
(2 results)