2011 Fiscal Year Research-status Report
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23520368
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中地 義和 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (50188942)
塚本 昌則 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (90242081)
野崎 歓 東京大学, 人文社会系研究科, 准教授 (60218310)
畑 浩一郎 聖心女子大学, 文学部, 講師 (20514574)
本田 貴久 東京大学, 人文社会系研究科, 助教 (50610292)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | フランスの詩と絵画 |
Research Abstract |
○基本文献資料のリストを作成し、入手可能なものは購入した。そのなかで、20世紀のアバンガルドの詩人ピエール・アルベール=ビロが持っていた小さな印刷機を利用し自分で印刷した詩集も手に入れられ、視覚詩の制作に関すると貴重な文献になる。○平成 20・21・22 年度の科研費プロジェクト「19、20 世紀のフランスにおける文学と絵画の関係についての総合的研究」(基盤研究(C)の一部として平成21年度に開催した国際シンポジウム(『Ecrire l’image(絵を書く)」の原稿を論文集の形で水生社から平成24年度末に出版する予定になり、その準備を進めた。○平成22年7月に亡くなったアルレット・アルベール=ビロ氏に捧げる『Poesie vivante : Hommage offert a Arlette Albert-Birot』という題にした論文集(共著)を計画し、平成23年度に原稿を完成した。24年5月にChampion社から出版される予定。○国際交流に関しては、パリ第7大学の専門家との交流を再び行い、24年5月2-4日にパリ第7大学で開かれる「絵で書く:判じ絵の世界」のシンポジウムと25年度に東京で主催する「19-21世紀のフランスにおける詩と絵画研究」シンポジウムの準備を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
(理由)本研究は、新しい成果を生み出すために、詩とイメージを研究している海外の専門家との交流を深める必要がある。しかし、3.11の震災の影響で外国人の専門家との交流を日本で行われず、本研究の大きな特徴を十分に出すことができなかった。以降、既に交流が深かったパリ第7大学の専門家と共同研究の計画を立てることができたが、それ以外の交流はまだ不十分である。
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Strategy for Future Research Activity |
○前年度の成果を踏まえたうえで、新たな論点の可能性を研究会で議論しながら、国際研究集会の準備を進め、その内容を研究の進み具合から判断する。シンポジウムが単なる発表の集積に終わらないよう、その後も討論・研究打ち合わせを続けてゆく。本研究は平成 20・21・22 年度の科研費プロジェクト「19、20 世紀のフランスにおける文学と絵画の関係についての総合的研究」(基盤研究(C))と同じように、共同研究の成果として論文集の形でも出版するように努める。○24年5月2-4日にパリ第7大学で開かれる「絵で書く:判じ絵の世界」のシンポジウムの原稿も論文集(共著)にまとめ、フランスの出版社から出す予定。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
震災に伴い延期となった東京大学との国際交流を再開し、深めるため、外国の専門家を招き、講演会やシンポジウムなどを主宰する予定。従って、今年度と比べて次年度は人件費がやや高くなると思われる。
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Research Products
(24 results)