2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23520665
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
鶴田 知佳子 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (40316782)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内藤 稔 東京外国語大学, 世界言語社会教育センター, 講師 (90507211)
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Keywords | 通訳 / 教材 |
Research Abstract |
初年度に実施したヒアリングの結果を基に、外国人とのビジネス交渉などの現場における人数の設定や会議形式及び通訳形態を分析した。より具体的に通訳場面を特定し、対話型スクリプトの基礎部分を作成した。スクリプトは会議形式及び通訳形態(逐次通訳、同時通訳、サイト・トランスレーション、ウィスパリング通訳)の異なる計5種類を作成した。 作成したスクリプトは、その後、各業界の現場に詳しい複数の専門家による検証を行った。その結果を受け、さらにスクリプトの精緻化を行った上で、対訳の基礎部分を作成、実際に映像化及び音声化が可能となるよう準備を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ほぼ予定通りに教材作成のための準備と実施を行った結果、5本の素材を得ることができた。更に詳しい検証を加えた後、映像化・音声化した教材を作成する。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の目標である、様々な通訳形態による対話型教材の開発を試みる。昨今の技術の進歩を活かし、映像と音声を用いた臨場感のある、現実味を伴った具体的なイメージを思い描けるような訓練教材の試作を目指す。素材には昨年度に収集した、取引先相手企業との交渉などが場面とした計5種の素材を用いる。映像化及び音声化にあたっては、本学学内に設置されている録音スタジオを活用し、本学の教育情報化支援室のサポートスタッフからの協力を仰ぐ。その際、作成されたスクリプトをもとにビジネス場面を再現するにあたり、専門家に加えて、本学の学部・大学院生及び留学生などの活用も視野に入れ、作成プロセスにおいても教育的効果が発揮されるような質の高い教材開発を目指す。 通訳現場においては、一対一の逐次通訳のみならず、複数の会議参加者が登場する場面をウィスパリング同時通訳する事例も数多くみられるため、こうした実践的な場面設定を実務に就く前の学生の養成課程において提供できる意義は大きいと考えられる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
昨年度までの調査に裏付けられた素材を映像化・音声化する。また、対訳の基礎部分は昨年度作成したが、更なる精緻化が必要である。最終的な教材の作製にあたり、必要な校閲、および翻訳、ならびに印刷費に予算を使用する。また、追加の素材確保を兼ね、ビジネス関連のトピック強化のための講演会の開催を予定している。
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