2013 Fiscal Year Annual Research Report
小学校教員養成課程における外国語活動に対応した教員のビリーフ形成プログラム開発
Project/Area Number |
23520754
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
井狩 幸男 大阪市立大学, 文学研究科, 教授 (60193158)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 幸子 ノートルダム清心女子大学, 文学部, 教授 (50299244)
吉田 晴世 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (40210710)
河内山 真理 関西国際大学, 教育学部, 准教授 (50290424)
泉 恵美子 京都教育大学, 教育学部, 教授 (10388382)
福原 史子 ノートルダム清心女子大学, 人間生活学部, 准教授 (70545988)
加賀田 哲也 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (40278578)
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Keywords | ビリーフ / 外国語活動 / 早期英語教育 / 小学校教員 / 教員養成課程 / 教員研修 |
Research Abstract |
本研究の目的は、小学校教員養成課程における教員のビリーフ形成を検討し、これからの英語教員が、スキルを重視するだけではなく、目的意識をもって教育を実践できるようになるために、理想的なビリーフ形成プログラムを提案することであった。 平成23年度に144人の小学校教員、平成24年度に733名の英語教職課程の学部生を対象にアンケート形式による意識調査を行った。調査の結果、「指導力を向上させることが必要」、「コミュニケーションの楽しさを体験させることが大切」、「児童の興味関心を考慮しながら、授業参加を促進することが大切」と感じている教員が沢山いた。また、指導形態として、学級担任+ALT>学級担任+専任教員〉専任教員〉学級担任、の順で、学級担任とALTとのティームティーチングを強く望んでいることが明らかになった。同時に、「自分の英語力に自信がない」、「ネイティブ英語講師との意思疎通が苦手」という面も見えてきた。 これらのデータを分析しながら、研究代表者と分担者は、毎年1回は全員で顔を合わせ、分担箇所の進捗状況の確認と本科研の課題全体に関わる議論を重ねた。また、平成24年8月には、外国語教育メディア学会(LET)全国大会のシンポジウムに全員で臨み、科研の経過報告と今後の展望を紹介した。そして、平成25年3月には、米国のダラスで開催されたTESOLに全員で参加し、本科研の研究内容についてポスター発表を行った。 本科研最終年度に当たる平成25年9月に開いた全体会議では、それまでに集めたデータの分析を踏まえ、具体的にどのようなプログラムが開発可能か話し合った。その結果、授業観察、授業体験、教育実習を段階的に経験する過程で、自らの指導方法を模索することがビリーフ形成に繋がるという結論に達し、小学校外国語活動に関わる英語教員のビリーフ形成に必要なプログラムの骨子として、最終案に盛り込まれた。
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