2011 Fiscal Year Research-status Report
小学校英語の単語認知に関する実証的研究と英語活動に使用できる将来的教材開発
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23520781
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Research Institution | Hiroshima International University |
Principal Investigator |
三宅 美鈴 広島国際大学, 保健医療学部, 教授 (50352034)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松川 文雄 広島国際大学, 工学部, 教授 (50352042)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 小学校英語教材 / AR(拡張現実感) / 単語認知 |
Research Abstract |
本研究の目的は、これまで行ってきた音と文字の結び付けに関する研究に加え、意味理解も含めた単語認知に関する実証的研究と将来的教材開発である。平成23年度(初年度)における研究実施計画では、実験用教材作成とその予備実験、および実験の事前事後に実施するアンケート、単語認知評価テスト、英語能力テストの作成であった。しかし、予定より順調にことが進み、平成23年度の8月から3カ月にわたる実践授業に入ることができた。具体的には、形容詞、動詞、名詞のAR(Augmented Reality:拡張現実)を用いた教材を作成し、これを使用して授業(以後AR型授業)を実施した場合と従来の授業で使用されている絵カードを使用し授業(以後従来型授業)を実施した場合の単語の音と文字、意味の結び付けの正答率と、音と文字の結び付けに要する時間(反応時間)に関するデータを得ることができた。特に形容詞のデータ分析と考察まで行うことができた。その結果、形容詞の単語の音と意味の結び付けにおいては、全体的に事後テストの正答率は事前テストに比べ有意な差をもって伸びていたが、この伸びはAR型授業の伸びが大きく影響をしていたことがわかった。音と反対語の結び付けにおいては、AR型授業と従来型授業との間に有意な差は見いだせなかった。音と文字の結び付けにおいては、AR型授業と従来型授業とでは、AR型授業で学んだ単語の正答率が伸びた結果、全体的に事後テストで有意な差を持って伸びていたことが分かった。反応時間に関しては、全体的に事後テストの方が要する時間が有意な差を持って短くなっていた。しかし、AR型授業と従来型授業の間には差はなく、どちらも事後テストで少しずつ時間が短縮していたことが分かった。これらの結果から、形容詞のARを用いた教材を使用した授業では、音と意味および音と文字を結びつけることに効果があったと捉えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
平成23年度(初年度)における研究実施計画では、実験用教材作成とその予備実験、および実験の前後に実施するアンケート、単語認知評価テスト、英語能力テストの作成であったが、予定より順調に進み、23年度の8月から本実験に入ることができ、形容詞のデータ分析および考察を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
平成23年度の研究成果の信頼性を高めるために、被験者はことなるが同じ小学校の新5・6年生を対象にし、平成23年度とまったく同じ内容のスケージュールで再実験を行う。また、AR教材の改良版の作成も念頭に入れている。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成23年度の実験実施にかかった費用に加え、AR教材の改良版作成に使用する予定である。
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Research Products
(4 results)