2012 Fiscal Year Research-status Report
経済統計調査における母集団推計方法に関する理論的研究
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23530256
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
西郷 浩 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (00205626)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河田 正樹 徳山大学, 経済学部, 教授 (80320068)
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Keywords | 母集団推計 / 経済センサス / 一次統計 / 加工統計 / 人口推計 |
Research Abstract |
(1)経済統計研究会の開催:震災の影響による平成23年度の遅れをとりもどすため、平成24年度は4月から経済統計研究会を開催した。4月21日「厚生労働省の3縦断調査について:課題と今後の方向性」;6月2日「農業・漁業経営体の経営再開状況の確認結果について:農林水産統計における東日本大震災への対応」、「2010年世界農林業センサスについて」;7月14日「小売物価統計調査について」、「How Fast are Prices in Japan Falling?」;10月20日「宿泊旅行統計調査及び旅行・観光消費動向調査について」;1月19日「法人土地基本調査と法人・建物基本調査について」。毎回、ほぼ15名ほどの参加者を得て、活発に討論できた。とくに、観光に関する統計は経済統計研究会で初めて取り上げ、どのような母集団情報が必要であるのかについて議論した。 (2)統計調査関連文献読書会の開催:土屋隆裕『概説 標本調査論』朝倉書店を読了した。最終回に著者本人に報告をお願いし、当該図書の輪読の締めくくりとした。開催日:4月6日;5月11日;6月1日;7月6日;10月24日。 (3)研究成果の発表:2012年統計関連学会連合大会において、事業所の業種・規模移動についての処理方法について報告した;雑誌「統計」(日本統計協会)に、社会生活基本調査によるコーホート分析の結果を発表した;経済統計を中心とする統計分析の入門書を刊行した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
(1)定期的に経済統計研究会を開催できた。 (2)定期的に統計調査関連文献読書会を開催できた。 (3)全数調査における無回答処理(申請書に記載した研究目的a)について、商業統計調査の無回答処理に関する研究会に出席して、これまでの研究にもとづくアドバイスを提供した;統計調査における業種・規模移動への対処方法(申請書に記載した研究目的b)について、規模・移動をモデル化した推定方法を考案して2012年度統計関連学会連合大会で報告した;Doubly Protected Hot Deck imputation (研究目的c)について考察を進めた。その課程で、新しい題材(Doubly Protected Weighting Estimation)を発見した。
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Strategy for Future Research Activity |
(1)経済統計研究会の開催:平成25年度も月1度のペースで経済統計研究会を開催する。 (2)統計調査関連文献読書会の開催:平成25年度も月1度のペースで統計調査関連文献読書会を開催する。 (3)研究成果の学会報告:アメリカ統計学会の Joint Statistical Meeting 2013 における招待講演における研究成果の発表(A Simulation Study on Bootstrap Variance Estimation for Doubly Protected Hot Deck Imputation) (4)業種・規模移動の統計処理に関する研究(Coping with Stratum Jumpers)の完成と、新しい題材(Doubly Protected Weighting Estimation) の研究
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
経済統計研究会の講師謝金に15万円、経済統計研究会の配布資料をまとめた冊子の作成に15万円、研究分担者の経済統計研究会参加のための旅費に20万円を使用する。
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Research Products
(4 results)