2013 Fiscal Year Annual Research Report
グローバル化時代における自動車受託生産メーカーの進化・変容に関する研究
Project/Area Number |
23530487
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Research Institution | Sapporo University |
Principal Investigator |
中山 健一郎 札幌大学, 地域共創学群, 教授 (50285227)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塩地 洋 京都大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (60215944)
H・R Bungsche 関西学院大学, 国際学部, 教授 (10434903)
李 在鎬 京都橘大学, 現代ビジネス学部, 准教授 (40342133)
三嶋 恒平 慶應義塾大学, 経済学部, 准教授 (90512765)
佐伯 靖雄 名古屋学院大学, 商学部, 講師 (60580389)
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Keywords | 生産システム / 研究開発 / 技術移転 / 人材育成 / 企業間関係 |
Research Abstract |
最終年度は各研究分野のまとめ及び研究成果の公表の一環として、論文をまとめる努力をおこなった。そのための会合や研究整理のために5月18日に第1回研究会(名古屋学院大学さかえサテライト)、7月6日に第2回研究会(京都大学)、7月22日~23日に九州企業調査、9月7日に第3回研究会(関西学院大学)、9月27日にはパジェロ製造株式会社、翌28日に第4回研究会(名城大学名駅サテライト)等、研究会開催を4回、主な合同企業調査を2回おこなった。 最終年度はこれまでの企業調査や文献調査を踏まえて、成果の出版化を図るべく、出版プロジェクトを立ち上げ、メンバーの執筆状況や執筆内容の検討会を中心におこなった。しかし、当初メンバーの変更や移籍等が重なり、執筆担当章の大幅な変更を余儀なくされ、中国の中華人民大学に移籍した田先生の担当章、当初メンバーであった山本先生の九州地域の担当章については再調査や補足調査を余儀なくされ、執筆スケジュールを定めるものの、年度内の成果提出には至らなかった。また調査時点からの大きな業界再編の動きもあり、調査内容の陳腐化も散見され、それらについては再度、補足調査をおこなうなど最終年度において想定していなかった追加調査もおこなうことになった。総じてある程度の調査・研究過程での誤算はあったものの、トヨタ、日産、ホンダ、三菱を中心とする乗用車メーカーの委託生産にかかるブランドメーカー及びボディメーカーの関係性や競争関係を把握することができたとともに、海外の委託生産メーカーとの相違点を概ね把握することができた。ボディメーカーの生産技術能力も然りではあるものの、開発能力や開発に向けた人材育成能力の相違は委託生産メーカーとしてのブランドメーカーとの交渉能力に大きな差が生まれることも明らかにされた。
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