2012 Fiscal Year Research-status Report
児童養護施設における家庭支援専門相談員が用いる家族支援技法の普及に関する研究
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23530767
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Research Institution | Japan Lutheran College |
Principal Investigator |
加藤 純 ルーテル学院大学, 総合人間学部, 教授 (80247105)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
千葉 茂明 目白大学, 人間学部, 教授 (20236813)
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Keywords | 児童福祉 / 児童養護施設 / 家庭支援専門相談員 / 家族再統合 / プログラム評価 / ファミリーソーシャルワーク / 児童虐待 |
Research Abstract |
本研究は、2004年度から2006年度および2008年度から2010年度の科学研究費補助金などにより実施した研究の成果を踏まえて、児童養護施設におけるファミリーソーシャルワークに関する印刷教材および視聴覚教材を作成して、効果的な支援方法を普及させることを目的としている。 2011年度は、児童養護施設におけるファミリーソーシャルワークの支援方法について入所からアフターケアまで支援する過程において重要な場面を抽出し、各場面で有効な支援方法および支援の効果について、プログラム評価の手法の一つであるロジックモデルを作成することにより分析した。 2012年度は、児童養護施設で家族支援を実践している職員の参加を得て研究会を開催し、視聴覚教材の作成を進めた。第一に、視聴覚教材に収録する場面を選定し、第二に、その場面のロールプレイで示す支援のポイントと具体的内容を検討し、第三に、効果的な支援方法を示すためのロールプレイを撮影した。なお、支援のポイントやロールプレイの進行方法を検討した内容、および撮影した場面を映写して討議した内容を逐語録に起こした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2011年度の分析作業により印刷教材の草稿が作成できた。また、2012年度の研究会により視聴覚教材のシナリオ原案の一部を作成できた。しかし、さらに3場面から5場面程度のシナリオ原案の作成が2013年度に持ち越された。
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Strategy for Future Research Activity |
2013年度は、研究会を継続して重要場面の検討と撮影、シナリオ原案の作成を9月までに終了する。職員が演じたロールプレイ映像と検討内容の逐語録を業者に引き渡し、撮影用シナリオを10月までに完成してもらう。12月までに家族支援のロールプレイを撮影および編集作業を完了する予定である。また、印刷教材の原稿を1月までに完成する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
2011年度と2012年度の研究費未使用分は2013年度に進める教材の作成および配布の経費として用いる。
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