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2011 Fiscal Year Research-status Report

前頭葉賦活課題による自閉症児の認知機能および行動改善に関する研究

Research Project

Project/Area Number 23530876
Research InstitutionRitsumeikan University

Principal Investigator

吉田 甫  立命館大学, 衣笠総合研究機構, 教授 (80094085)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 川那部 隆司  立命館大学, 教育開発推進機構, 講師 (40617081)
Project Period (FY) 2011-04-28 – 2014-03-31
Keywords自閉症児 / 前頭前野 / 知的障害児 / 介入研究 / 観察・録画
Research Abstract

11年度は、主に2種類の研究、(1)自閉症児への介入研究の準備と(2)自閉症児の学習場面に対する観察研究の遂行をおこなった。介入研究では、介入のための課題の完成を急いでいる。自閉症の多くは、知的障害を伴うので、基本となる課題は、幼児向けの概念、つまり、文章の音読と1~2桁の易しいたし算とひき算である。音読すべき文章は、1語文(ねこ、さら)、2語文(いぬがはしる)、3語文(ねこがこたつでねむる)などの短い文から絵本で表現される程度の長さの文章までを用意している。また、対象となる子どもを選定するために、神戸市内の小学校と介入研究をどのように進めるかを具体的に話し合っている状況である。次に(2)の自閉症児の学習場面の観察については、民間会社の学習教室の学習に参加している障害のある子ども全員を対象にして、観察参加をおこない、さらに学習場面の様子を2~3台のビデオカメラで録画している。この学習教室では、毎土曜日に障害児のための教室を開催しており、その形態は、30分ずつの学習に障害児がそれぞれ参加し、30分後には別の子どもが参加するというものである。参加者は、自閉症児にとどまらず、知的障害児、ADHD、LD、その他の障害を持つ子どもであり、全員を観察・録画の対象としている。昨年は、4ヶ月に1回の割合で、観察・録画をおこない、その画像を解析中である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

介入研究に関する研究プランでは、課題を作成し、子どもとの関係を構築し、介入方法を学校サイドと協議して、実際の介入を始める予定であった。このうち、課題の作成と子どもの関係の構築、および学校との協議はほぼ完了しつつある。しかし、実際の介入を設定するまでには至らなかった。学校の中で実際の介入をおこなうことは、かなりの手順が必要であり、それを完全に終わることができなかったのは、反省点である。観察研究については、研究プランで記述したように、ほぼ順調に進んでいる。

Strategy for Future Research Activity

12年度は、2種類の研究、特に介入研究については、具体的な形で介入を開始する。実際に、ゴールデンウィーク後には、学校側と協議して、「10分間学習」という形でほぼ毎日、介入をおこなうことで合意している。そのための準備を現在進めているところである。また観察・録画研究については、昨年同様、学習教室を年に3~4回訪問して、観察参加および録画を実施する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

12年度は、録画された場面の解析をおこない、オランダのウトレヒトで開催されるEarliのdivision 15(special education)でその結果を発表する予定である。また、日本教育心理学会などでもその成果を発表する予定であり、旅費に資金を投入したいと考えている。なお、2011年8月に入院の上手術をした。このため、予定していた海外での学会発表をキャンセルせざるを得なくなり、未使用額が生じた。本年は、このため、同じ学会だが異なる分科会での発表を計画している。

  • Research Products

    (1 results)

All 2011

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 自閉症児の学習場面での行動の改善に影響する要因の検討2011

    • Author(s)
      吉田甫・川那部隆司
    • Organizer
      日本教育心理学会
    • Place of Presentation
      北海道大学
    • Year and Date
      2011-07-24

URL: 

Published: 2013-07-10  

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