2013 Fiscal Year Annual Research Report
日本と韓国の小学校教員への調査に基づく小学校英語教員研修カリキュラムの開発
Project/Area Number |
23531022
|
Research Institution | Seitoku University |
Principal Investigator |
金 ヒョンスク 聖徳大学, 児童学部, 講師 (90524877)
|
Keywords | 日韓の比較 / 質問紙調査 / 小学校英語教員調査 / 体験型外国語研修カリキュラム |
Research Abstract |
近年、日本と韓国では、国際化に対応するための外国語カリキュラムの改革が行われてきたが、両国の小学校英語カリキュラムをめぐる政策の違いは、教員の資質に影響を与えていると考えられる。また、両国のカリキュラムの違いが教師の認識にもはっきりと表れている。国際語としての小学校英語を教えるときに、教員にはどのような力が必要だろうか。 研究の目的は、国際化に対応できる小学校外国語カリキュラムで必要とされる教員の資質と能力を、日本と韓国の現職小学校教員への調査を通して明らかにし、小学校英語教員研修のカリキュラム開発を試みることである。 平成25年度には、韓国と日本の小学校英語教員を対象に実施した質問紙調査の分析結果を、7月に上越大学で行われた日本カリキュラム学会で発表した。 次に、現地調査として、アメリカミネソタ州の「Concordia Language Villages」を訪問し、夏の2週間のプログラムに参加、観察およびインタビュー調査などを行った。「Concordia Language Villages」では、言語村の元祖ならではのプログラムや外国語教育に熱意を持っている教師、ミネソタ州の環境が一体になって特色ある外国語教育が行われていた。そこでは体験中心の外国語研修プログラムのコアになる理論を伺えることができた。それは、常に外国語を外国の文化とつなげて捉えている点、学習者の興味・関心を最優先にした実際の異文化体験を重視している点である。体験した学習者たちは、異なる外国語で参加することを希望しており、将来的に夏のキャンプの教師としての参加を希望していた。実際、キャンプの教師たちには参加経験者が多数である。これらは、小学校英語教員研修カリキュラム開発に示唆を与えると考えられる。まずは、現場の教員への研修内容の多様化、その中でも長期休み期間を利用した異文化体験の充実が必要であろう。
|
Research Products
(2 results)