2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23531029
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
田中 智子 同志社大学, 人文科学研究所, 助教 (00379041)
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Keywords | 日本近代史 / 教育史 / 高等教育 / 旧制高等学校 / 都市 |
Research Abstract |
本年度は予定通り、九州ブロックに属する旧制高等学校2校に関する現地調査を行った。これにより、当初計画した旧制高等学校設置都市調査すべてを終えたことになる。 佐賀高等学校については、佐賀県議会図書室において県会議事録(1917~1921年分)の撮影・収集を行った。福岡高等学校についても、福岡県議会図書室において県会議事録(大正期・明治期)の撮影・収集を手がけた。なお、創設間もない佐賀県立文書館、福岡県共同公文書館における行政文書の所在調査も実施したが、関連する簿冊等を見つけることはできなかった。 新聞記事収集については、東京の国立国会図書館新聞資料室を利用する方法をとり、『福岡日日新聞』等の検索を数回にわたって行った。 前年度までの調査の補足として、旧制高等学校非設置県の動向を確認することとした。一例として、横浜市史資料室にて関連資料を検索し、高等学校設置の動きがないことを確認するとともに、高等工業学校設置問題における地元の経費支弁状況について知見を得た。 研究の公開状況であるが、まず、昨年の北陸史学会大会での研究発表を論文にまとめ、審査を経た上、『北陸史学』第61号に掲載した。また、松本旧制高等学校記念館夏期教育セミナーにて「官立学校と地方都市―高等中学校の設置実態から考える―」と題する招待講演を行い、松本・新潟高等学校設置にいたる通時的な長野県・新潟県の動向を整理したほか、これまで取り組んできた水戸・山口・山形・弘前・浦和の各高等学校について、設置時における地元負担の具体像を比較史的に紹介した。本講演記録は、同記念館によって冊子化されている。
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