2012 Fiscal Year Research-status Report
途上国の中等学校等の多様化と正規性・非正規性に関する国際比較研究
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23531118
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
杉本 均 京都大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (50211983)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南部 広孝 京都大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (70301306)
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Keywords | 非正規学校 / オルタナティブ・スクール / 無認可学校 / 進学資格 / インド / 中国 / フィジー |
Research Abstract |
(1)フレームワークの構築 学校教育の正規性・非正規性について、昨年度に行った新制度論などのフレームワークに基づき、比較分析のフレームワークの妥当性についての検証をおこなった。教育の正規性・非正規性に関連した概念規定とフレームワーク理論に関する文献調査、データベース、インターネット等による情報収集を行った。 (2) 教育の正規性・非正規性に関するシステムの実態調査 教育の正規・非正規の学校の各国・地域における実態について調べた。それぞれの分担国・地域において正規とされる学校、非正規とされる学校にはどのようなものがあるか、それらを規定するメカニズム(進学メカニズム、生徒の出身階層、授業料負担、補助金受給状況、卒業後の進路など)を現地調査によって調べる。平成23年度の現地調査を、大洋州(フィジー)、東アジア(中国:分担者南部広孝)、南アジア(バングラデシュ:連携研究者日下部達哉)において実施した。 (3)打ち合わせ研究会の開催 京都大学において2回、研究分担者、連携研究者、研究協力者を集めた打ち合わせ研究会を開催した。基本的情報の交換、調査のフレームワークと比較法の手続きの共有について確認した。また昨年度に現地調査を行った、連携研究者の植村広美氏の調査報告をうけ、中国における民工学校の成立背景、法的対応、保護者の意識、近年の展開状況などについて議論を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
(1)教育の正規性・非正規性についての概念定義や、比較分析のフレームワークの設定については、さらなる情報の収集や打ち合わせ会議による検討が必要である。 (2)各国における非正規学校やオルタナティブ・スクールについての現地調査は順調に進んでいる。ただし、フィジーにおける現地調査においては、本科研が対象とする非正規学校に類する学校は存在せず、正規学校の多様化により、様々な階層の教育需要に応じている現状があった。
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Strategy for Future Research Activity |
(1)教育の正規性・非正規性についての概念定義や、比較分析のフレームワークの設定については、さらなる情報の収集や打ち合わ せ会議による検討が必要である。 (2)非正規学校やオルタナティブ・スクールについての現地調査を、本科研やその他の資金によって推進し、より多様な学校の実態について、全体像を得るように努力する。また科研のメンバー外ではあるが、日本の外国人学校(ブラジル人学校等)に詳しい研究者と情報を交換し、日本との比較の視点も取り入れたい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度においては、教育の正規性・非正規性についての概念定義や、比較分析のフレームワークの設定については、さらなる情報の収集を行う。 現地調査については、これまでに調査できなかったメキシコ(分担者:櫻井里穂)、ケニア(杉本)などを優先的に調査する。本科研によって得られた成果について2013年度の比較教育学会(東京、上智大学)において、、杉本の企画・司会により、課題研究を企画しており、成果を学会員に提示する。
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Research Products
(6 results)