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2012 Fiscal Year Research-status Report

低学年児童を対象とした小集団における文字学習支援方法の開発

Research Project

Project/Area Number 23531172
Research InstitutionJoetsu University of Education

Principal Investigator

大庭 重治  上越教育大学, 学校教育研究科(研究院), 教授 (10194276)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 葉石 光一  上越教育大学, 学校教育研究科(研究院), 准教授 (50298402)
Keywords書字 / 学習支援 / 小集団 / 特別な教育的ニーズ / 児童
Research Abstract

本研究の目的は,読み書きの学習に対する苦手意識が強く,普段の一斉学習だけでは学習が困難な児童を対象として,子ども同士の相互交渉が容易であり,かつ共同学習の機会を計画的に組織できる小集団学習場面を活用した文字学習支援方法を,実践的な観点から検討することである。
本年度は,昨年度実施した小集団学習場面設定に関する文献レビューの成果とともに,1年間実施した放課後学習会の実践的成果に基づき,引き続き学習支援活動を実施した。市内小学校において学習会を19回開催し,最大31名の児童を3グループに分けて小集団を形成した。これらの小集団を対象として,文字学習を含むオリジナルの学習課題を準備し,内発的動機づけに基づく学習支援を実施した。今年度は,特に,他者に自分の考えを伝えたり,他者の考えに注目したりするコミュニケーションに関する力を育成することを目指した活動を実施し,他者とのコミュニケーションの文脈における文字活用について検討した。
また,院生のための文字学習支援方法に関する学習プログラムを継続して検討するために,研究協力者として参加した9名の院生を対象として,昨年度と同様に学習支援活動に対する主体性,自らの学習目標の達成度,支援に関わるさらなる学習課題等について自己評価を求めた。
さらに,本研究の遂行に関連して,アメリカ心理学会に参加し研究発表を行うとともに,日本特殊教育学会において自主シンポジウムを開催した。以上の活動により,本年度は小集団における児童の学習支援方法の検討を推進することができた。成果の一部は研究代表者が開設するホームページ上でも公開した。これらの成果を受け,来年度も小集団学習支援を継続し,さらに支援方法改善のための検討を重ね,研究成果のまとめを行う予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本研究の目的は,小集団場面を活用した文字学習支援方法を,実践的な観点から明らかにすることである。本年度は,その目的の達成に向け,昨年度に引き続き1年間を通して学習支援活動を継続し,文字学習状況を把握するための評価方法及び支援方法の試行的実施,院生のための文字学習支援方法に関する学習プログラムの策定をめざした。その結果,研究の遂行に支障となることはなく,当初の計画通り研究を進めることができた。合わせて,来年度以降も引き続き研究を遂行できるように準備を進めている。

Strategy for Future Research Activity

放課後学習会を継続して実施し,文字学習の初期において学習に困難を示す児童のための,小集団学習場面を活用した具体的な支援方法を整理し,提案する。特に,自尊感情や自己肯定感に配慮した小集団での文字学習支援方法について提案していく予定である。これらの成果は,研究代表者が開設するホームページ上において随時公開する。
また,一連の研究活動を通して,大学院生に小集団を活用した学習支援方法を習得させるための学習プログラムについて整理し,提案する。この成果についても,研究代表者が開設するホームページ上において公開する予定である。
さらに,日本特殊教育学会においてこれまでの成果を公表するとともに,国内外の学会において本研究に関連する最新の研究情報を収集する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

次年度も引き続き小集団活動場面として放課後学習会を活用するため,そこで使用する教材作成の材料や支援実施記録に使用するメディア等を購入するために物品費を使用する。また,教材作成,支援記録分析の補助,研究成果の整理補助を依頼するために人件費謝金を使用する。さらに,研究成果の発表,研究推進に必要な情報収集を目的として,アメリカ及び国内の学会,研究会に参加するための旅費を使用する。その他,文献収集,学会参加費等にその他の経費を使用する。

  • Research Products

    (2 results)

All 2012 Other

All Presentation (1 results) Remarks (1 results)

  • [Presentation] 学習支援における小集団学習場面の活用2012

    • Author(s)
      大庭重治
    • Organizer
      日本特殊教育学会
    • Place of Presentation
      つくば国際会議場
    • Year and Date
      2012-09-30
  • [Remarks] 発達支援研究 第17巻

    • URL

      http://www.juen.ac.jp/lab/sohba/research/dsr/dsr_db/right17.htm

URL: 

Published: 2014-07-24  

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