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2015 Fiscal Year Annual Research Report

重症心身障がい児の個別の指導計画作成における評価ツールとしての瞬きの活用

Research Project

Project/Area Number 23531322
Research InstitutionSaitama Prefectural University

Principal Investigator

林 恵津子  埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (00413013)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 田中 裕  川村学園女子大学, 文学部, 教授 (40255196)
松本 秀彦  高知大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (70348093) [Withdrawn]
宮地 弘一郎  信州大学, 教育学部, 講師 (40350813)
Project Period (FY) 2011-04-28 – 2016-03-31
Keywords重症心身障害児・者 / 瞬き / 国際情報交換(米国)
Outline of Annual Research Achievements

27年度は、本研究の最終年度にあたる。(1)これまで記録した重症心身障害児・者の瞬き記録を分析し、論文の作成を計画した。また、(2)療育指導スタッフとの情報交換を行い、重症心身障害児・者の療育のあり方を展望することを計画した。
(1)重症心身障害児・者の瞬き記録は、視覚刺激への反応を評価することを目的に分析した。重症心身障害児・者は、運動表出に厳しい制限がある。そのため、刺激に対して眼球を動かしたり停止させたりすることが難しい。よって追視や注視が観察されにくく、物を提示しての療育では、対象児・者が物を見ているのか、視覚刺激が受容されているのか眼球の動きのみでは判断が難しい。そこで、瞬きを指標として視覚刺激への定位や注意の持続を評価した。行動表出上は追視や注視が難しい重症心身障害児・者でも、視覚刺激への定位や注意の維持とみられる瞬きが観察された。これに関しては論文執筆にむけて研究分担者との協議を重ね、投稿論文の準備すすめた。
(2)療育指導スタッフとの情報交換を行い、エビデンスに基づく療育のあり方を検討することを目的とした。瞬きが療育指導の個別指導計画において対象者理解の情報として利用が可能であるか検討することを計画した。
日本国内の療育指導者との検討では、個別指導計画の作成段階で個の特徴を把握するために瞬きが活用できるとの意見を得ることができた。今後の課題としては、瞬きの再現性の問題が指摘された。体調の変化が激しい重症心身障害児・者において、どの程度の反応の変化があるのか、検討する必要が指摘された。海外(アメリカ合衆国)の療育指導者との検討では、瞬きの記録と分析に膨大な時間がかかり記録から報告までのタイムラグについて問題が指摘された。顔面記録の院外持ち出しの問題もあり、瞬きの自動分析について技術的な課題を解決しないと現場での実用化は難しいとの指摘があった。

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Published: 2017-01-06  

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