2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23560728
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Research Institution | Miyagi University |
Principal Investigator |
竹内 泰 宮城大学, 事業構想学部, 准教授 (30553862)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 京都 / 聖祠 / 地蔵 / 地蔵盆 / 都市空間 / 合意 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、京都に見られる地蔵などの祠を「聖祠」とし、その配置から都市空間の特質を読み取ろうとするものである。平成23年から平成25年までの研究予定であったが、東日本大震災の影響から平成26年まで期間が延長した。 最終年度にあたる平成26年での課題は、主に次ステップに向けた海外調査であった。調査は当初の予定通り、ネパールの王宮都市パタンでの調査を行った。期間は平成26年9月22日から29日までの8日間。都市の全体的な聖祠調査は1998年に終えているが、今回の調査では特にパタンのチャサル地区を中心により詳細な調査を行い、それぞれの聖祠の配置の意味やおかれた経緯など地元の住民から細かくヒアリングを行った。これまで、物理的な配置調査のみにとどまっていた内容に、具体的な配置経緯などの情報を得ることにより、調査に立体的な深度を獲得できた。ネパールにおける都市空間形成上の役割が立体的に描くための次段階の研究にむけて足がかりとすることができた。 また、本課題の京都においても平成26年8月21日から25日まで、地蔵盆の時期に合わせて最終の補足調査も加えた。これまで経年的におこなっている情報において、不足している情報や不明瞭な部分に関して明確化できた。 平成25年度までの成果は、京都全体での地蔵の祭礼時の分布変容を明らかにし、日本建築学会大会にて発表を行った(日本建築学会学術講演梗概集2014 pp385-386)。
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