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2013 Fiscal Year Annual Research Report

花の匂い特性の異なる近縁種間の交雑集団における匂い特性の新規性の解析と種分化

Research Project

Project/Area Number 23570116
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

東 浩司  京都大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (50362439)

Keywords花の匂い / 多様性 / 種分化 / 系統
Research Abstract

前年度までに、北米産モクレン属ヒメタイサンボクにおいて葉緑体ハプロタイプの解析を行った結果、北方系と南方系の2系統が存在することが明らかになり、両者の分布はサウスキャロライナ州の中央を流れる川を境にほぼ明瞭に分かれていた.また、両者を形態的に識別できる形質として知られる毛の有無について、実態顕微鏡レベルで観察したが、中間的な個体が存在し、葉緑体ハプロタイプのようにはっきりとは区別できなかった.そこで、核ITS領域の塩基配列の決定を試みた.被子植物で一般的に使われているプライマーを用いてPCRを行った結果、多数のバンドが見られ、PCR条件をいろいろと変えることで改善されたが、ほとんどのサンプルで単一のバンドを得ることができなかった.そこで、一部のサンプルについてクローニングによる解析を行ったが、結果として配列間の多型が大きく、南北の系統やそれらの交雑個体を特定するにいたらなかった.AFLP解析も行ったが、核ITS同様はっきりしたパターンが見られなかった.花の匂いの化学的特性については北方系と南方系では比較的はっきりとした違いが見られたが、両者の交雑個体の存在が明らかにできなかったので、交雑の結果として花の匂いの化学的特性がどのように変化するかを調べることができなかった.
アケビとミツバアケビの雑種であるゴヨウアケビについては、今年度も更なる個体の探索および花の匂いの化学的特性を調べた.新たに解析したゴヨウアケビについては基本的に両親種の中間的な特性を示したが、微量成分として両親種から見られない匂い成分を放出している個体も見られた.しかし、これらの微量成分の放出が安定したものであるのか、また、送粉様式にどの程度の寄与があるのかについては今後更なる研究が必要である.

  • Research Products

    (2 results)

All 2013

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] Progress report for the molecular study of Magnolia virginiana, toward a better understanding of the intraspecific taxonomy2013

    • Author(s)
      Azuma, H. and Richard B. Figlar.
    • Journal Title

      Magnolia

      Volume: 48 Pages: 4-10

    • DOI

      10.2179/10-018.1

  • [Presentation] 北米産ヒメタイサンボクの種内分類について2013

    • Author(s)
      東 浩司、Richard B. Figlar
    • Organizer
      日本植物学会
    • Place of Presentation
      札幌
    • Year and Date
      20130913-20130915

URL: 

Published: 2015-05-28  

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