2013 Fiscal Year Annual Research Report
記憶・学習の形成に必須な神経細胞タンパク質複合体の構造生物学
Project/Area Number |
23570145
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
雲財 悟 横浜市立大学, 生命医科学研究科, 助教 (60336592)
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Keywords | タンパク質 / X線結晶構造解析 |
Research Abstract |
「記憶」や「学習」に重要な役割を果たすタンパク質複合体の形成機構を構造生物学の手法(X 線結晶構造解析、超遠心分析など)を用いて理解する。本研究の具体的な目的:シナプスに存在するNMDA型受容体の機能をコントロールしているNR2B分子と、関連する細胞内シグナル伝達タンパク質の相互作用、そして複合体の立体構造を調べる。 NR2B分子、PSD95分子、SynGAP分子は互いに直接結合して、互いに情報伝達をしている。 SynGAP分子が活性を制御しているRap1分子の調製に成功した。Rap1分子はRasと同様、GTPase活性を有する。Rap1分子のGTPase活性は、脳細胞の中で重要な情報伝達を担っている。Rap1分子のGTPase活性がSynGAPと混合されることによって顕著に上昇することを確かめた。Rap1分子がGTP analog分子との複合体を形成することをESI-massスペクトルを用いることによって確認した。そして、GDP結合型Rap1、GTP analog結合型Rap1、それぞれの結晶化を検討し、高分解能での結晶構造解析に成功した。両者の構造変化についての論文を作成中である。SynGAPとRap1との複合体結晶構造解析も検討している。
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Research Products
(2 results)