2013 Fiscal Year Annual Research Report
公園緑地系統の再編を通じたニュータウンの持続的発展方策に関する研究
Project/Area Number |
23580049
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
増田 昇 大阪府立大学, 生命環境科学研究科(系), 教授 (00181652)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下村 泰彦 大阪府立大学, 生命環境科学研究科(系), 教授 (50179016)
加我 宏之 大阪府立大学, 生命環境科学研究科(系), 准教授 (00326282)
武田 重昭 大阪府立大学, 生命環境科学研究科(系), 助教 (10549695)
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Keywords | 緑地計画 / 公園計画 / 居住環境整備 / 公園緑地系統 / 居住者意識 / 利用行動 / 高齢者 / ニュータウン再生 |
Research Abstract |
当該年度には、住民による管理運営組織の可能性をさらに探るため、地縁組織を対象にコミュニティガーデン活動の活動経緯を探り、活動団体及び活動の特性を把握し、活動の経緯を人的、空間的ネットワークへの展開として明らかにすることによって、地縁組織がニュータウン再生に果たす可能性を探った。結果、ニュータウンの近隣センターは連合自治会の中にあって徒歩圏内の中心に立地し、日常の買い物やコミュニティ活動の場となっており、活動の拠点空間として重要な機能を果たすとともに、これらの近隣センターに接続する公園緑地体系が活動の空間的ネットワークを誘発させる重要な役割を果たしていること、車社会の進展や多様な都市活動へのニーズの高まりの中で一時期否定的にいわれた近隣住区論に基づいて計画された施設体系を現在の成熟型社会の中で果たす役割を明らかにした。活動に際しては、連合自治会からの支援が最小限必要であること、さらに緑化活動に留まらず、多様な文化活動との連携により人的ネットワークを拡大させることを明らかにし、連合自治会の支援の下で多様な地縁組織が連携することによって、地縁組織による地域環境管理が可能となることを明らかにした。 過年度の自然科学的アプローチから探求した樹林地の連続性の評価結果、行動科学的アプローチから探求した高齢者の代表的な屋外レクリエーションの場所である公園緑地系統までの経路特性の分析結果、さらに住民による管理運営組織の可能性を社会科学的アプローチから探求した公園緑地系統の新たな管理主体としてのテーマ型コミュニティ、加えて、当該年度に実施した地縁組織の可能性の把握結果を踏まえ、ニュータウンに造成された公園緑地系統の果たす役割を明確化させるとともにその再編の方向性を探り、ニュータウンの持続的発展に果たす公園緑地系統の市民参画型の管理運営の新たな仕組みの方向性を探った。
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Research Products
(1 results)