2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23580309
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Research Institution | Rakuno Gakuen University |
Principal Investigator |
尾碕 亨 酪農学園大学, 農食環境学群, 教授 (70275486)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樋元 淳一 酪農学園大学, 農食環境学群, 教授 (00199019)
家串 哲生 山形大学, 農学部, 准教授 (90364249)
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Keywords | 冬春イチゴ / 夏秋イチゴ / スイートコーン / 段ボール箱 / 発泡箱(氷詰め) / リユース容器 / 物流効率 / 品質保全 |
Research Abstract |
青果物輸送における環境対応型包装資材に関する研究に関し、平成24年度は、イチゴとスイートコーンを事例として調査研究を実施した。 イチゴは、冬春イチゴ(栃木、とちおとめ)と夏秋イチゴ(北海道、すずあかね)を対象として調査研究をおこなった。冬春イチゴについては、大産地である栃木県の「とちおとめ」を対象にJAうつのみやから山形県イオンまで約500kmの実輸送試験による調査研究を実施した。実輸送試験では、現在、イチゴの物流輸送包装容器として利用されている段ボール箱とリユース容器とについて収穫から販売まで実輸送させ、2つの容器について物流効率および品質保について社会科学、自然科学の視点から比較分析をおこなった。また、夏秋イチゴに関しては、近年、生産が急増し全国でも最も生産の多い北海道の「すずあかね」を対象に、JAよいち、JAひだか東、コージーコーナー(株)、もりもと(株)、きのとや(株)、シャトレーゼ(株)などの協力により、物流効率および品質保全に関する調査研究をおこなった。冬春イチゴ、夏秋イチゴともリユース容器の優位性に関する貴重なデーターが得られた。 平成24年度は、さらに、前年度残すことができた予算を利用してスイートコーンについても調査研究をおこなった。スイートコーンは、北海道(JA木野)産のスイートコーン(ホワイト系)を対象とした。調査研究は、JA木野から千葉県の量販店(マルエツ)まで、スイートコーンの輸送包装容器として利用されている発泡箱(氷詰め)とリユース容器について物流効率および品質保全について実輸送試験による比較分析をおこなった。ただ、本年度の調査研究では、予算の関係から科学的データとして利用できるデータを十分蓄積できなかったため、スイートコーンに関する調査研究は、引き続き平成25年度も実施する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究課題の解明には、産地から小売までの実輸送試験により調査分析をおこなえるかどうかが、課題解明のための重要なポイントである。本年度は、コーディネーターのイフコ・ジャパン(株)の輸送試験ルートのコーディネートにより、産地(JA)、卸売市場、小売店の積極的な協力を得ることができ、本年度予定していた課題解明に関する調査は、おおむね終えることができたが、スイートコーンに関しては科学的データとするための追加調査研究がさらに必要である。また、本年度末には、産地での研究成果報告会も実施した。今後、学会、学術論文等での発表を予定している。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は、3つの異なる研究分野から産地から小売まで実輸送試験による調査を中心とした研究である。本年度は、昨年度十分な調査研究ができなかったスイートコーンの調査研究を優先し科学的データとして耐えうるものにする。その後、昨年度計画予算をオーバーしたため、本年度の予算は当初計画した予算より少ないが、予算的に可能であれば、本年度の計画である海外での青果物物流におけるリユース容器の利用実態についてヨーロッパ諸国または北米等の調査を実施する予定である。また、夏秋イチゴについても予算があれば追加補足調査を実施したい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度の研究費は、昨年度、予算不足のため本年度の予算の一部を使用したため当初予定した予算より少ない。本年度は、昨年度実施したスイートコーンにかんする追加調査研究を優先する。調査研究は、発泡箱とリユース容器の産地から小売までの実輸送試験により、経済性の分析、品質(損傷)分析、LCA分析の3つの分野から比較調査分析をおこなう。その後、予算的に可能であれば、海外の青果物物流におけるリユース容器の実態調査または夏秋イチゴ調査を実施する。
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Research Products
(4 results)