2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23580309
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Research Institution | Rakuno Gakuen University |
Principal Investigator |
尾碕 亨 酪農学園大学, 農食環境学群, 教授 (70275486)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樋元 淳一 酪農学園大学, 農食環境学群, 教授 (00199019)
家串 哲生 山形大学, 農学部, 准教授 (90364249)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | リユース容器 / 輸送包装容器 / 物流コスト / 規格選別 / 品質 / 長ネギ / 計量販売 / 生産者実現労働費 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の最終年度に当たる平成26年度は、第1に、北海道の長ネギを対象として、農産物物流経済学的視点および農産物流通工学的視点から実証的研究をおこなった。第2に、平成23年度から4年間の共同研究の研究成果として成果報告書(総ページ数295)を作成した。 長ネギの実証研究では以下の成果が得られた。物流経済学視点からは段ボールからリユース容器に転換することにより物流コストの削減が可能となり、生産者実現労働費が増大することが明らかとなった。また、消費者アンケート調査により高齢化が進みつつあるなか消費者は、好きな長ネギを好きな量だけ自由に購入したい消費者が増大していることが明らかとなった。長ネギの場合、袋や結束による2本ないし3本単位での販売形態でなく、皮むきや皮つき(土付き)などのねぎを好きな量だけ購入したい消費者が多くいることも明らかになった。流通工学視点からは、段ボール箱とリユース容器の違いと長ネギの曲がりとは関係がないことが明らかとなった。 以上の調査研究をおこなうと同時に「青果物輸送における環境対応型包装資材に関する研究」に関して4年間実施した共同研究の成果報告書の作成作業をおこなった。本研究では,青果物物流の輸送包装容器として利用が増大しつつあるリユース容器(Reusable Plastic Containers)の優位性について,3つの異なる分野(農産物物流経済学,農産物流通工学,農産物環境会計学)から一貫物流実証試験による共同研究をおこなった。農産物物流経済学視点からは,リユース容器は,現在,多くの青果物物流容器として利用されている輸送包装容器よりも物流コストを削減できる。また農産物流通工学の視点からは,リユース容器は品質保全・鮮度保持においても優れている。さらに農産物環境会計学の視点からは,リユース容器が段ボール箱より環境負荷軽減効果が大きいことが明らかになった。
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Research Products
(5 results)