2014 Fiscal Year Annual Research Report
農業環境工学と産業・技術教育を融合した新しい生物育成・情報学習システムの開発
Project/Area Number |
23580345
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
長谷川 英夫 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (80292514)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
粟生田 忠雄 新潟大学, 自然科学系, 助教 (10282998)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 産業・技術教育 / 農業環境・情報工学 / 生物育成・飼育 / 自律型ロボット / 計測制御 / プログラム学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者は農作業の省力化・自動化を目的として,不整地を走行する産業用車両である農用トラクタの自律走行に係る走行制御技術の開発研究に従事した。その過程で,GPS(全地球測位システム),ジャイロ(物体の角度や角速度を検出する計測器)などの各種センサ情報やカメラを入力とした画像処理プログラムの農業環境・情報工学分野への適用可能性について検討してきた。そして近年,本研究において計測・制御の根幹をなす小型無線センサネットワークの適用可能性を検討する過程で,これまでの自律走行車両に係る研究蓄積を産業・技術教育の現場に適用できるのではないかとの考えでに至った。 今年度は,生物育成・飼育に係る環境情報を小型無線センサネットワークにより計測して評価するシステムを教育現場の教材として利用可能な状態に取りまとめた。本システムでは,ほ場に設置した無線センサネットワークノードから得られる温度,湿度,地温,土壌水分などの環境情報とWebカメラによる播種から収穫までの画像データを関連付けてコンピュータに保存することができる。しかし,本システムを生徒が教室で利用する場合,教師から生徒への一方通行の情報提示となりがちである。そのため,本システムを題材とした電子ペーパーとタブレットを使用した反転授業資料を作成し,生徒がこれらのデータをもとに育成条件と画像データから育成技術に関することを支援した。
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