2013 Fiscal Year Annual Research Report
地球温暖化が水田の生物多様性と食物連鎖に及ぼす影響-FACE試験による解明-
Project/Area Number |
23580464
|
Research Institution | National Institute for Agro-Environmental Sciences |
Principal Investigator |
岡田 浩明 独立行政法人農業環境技術研究所, 生物生態機能研究領域, 主任研究員 (30355333)
|
Keywords | 地球温暖化 / CO2濃度 / 温度 / 土壌 / 線虫 / 水稲 / 微生物 / 水田生態系 |
Research Abstract |
H24年度に採取した土壌サンプルからDNAを抽出し、細菌、古細菌、真菌ごとに密度(遺伝子コピー数)を定量分析した。しかし、真菌は密度が低すぎて検出できなかった。古細菌も密度が低く、かろうじて定量できたが、反復間のバラツキが大きかった。細菌と古細菌についてCO2と加温の影響を検討した。細菌密度は6月以降全体に低下した。これは、湛水による嫌気化で増殖が鈍ったためと思われる。7月以降の密度は、加温により低下する傾向があった(主効果、P=0.0998)。CO2の主効果は有意でなく、調査月との相互作用が有意傾向で(P=0.096)で、8月にはFACE区>Amb区の傾向があった(P=0.073)。古細菌については、CO2と加温の影響の主効果、相互作用とも有意でなかった。
|
-
[Journal Article] Elevated temperature has stronger effects on the soil food web of a flooded paddy than does CO22014
Author(s)
Okada, H., H, Sakai., T, Tokida., Y, Usui., H, Nakamura. and T, Hasegawa
-
Journal Title
Soil Biology & Biochemistry
Volume: 70
Pages: 166-175
Peer Reviewed
-
-