2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23590432
|
Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
渡邉 真理子 北里大学, 大学病院, その他 (90270701)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀江 良一 北里大学, 医学部, 准教授 (80229228)
|
Keywords | ホジキンリンパ腫 / 癌幹細胞 / ニッチ / 細胞分化 / 分子標的療法 |
Research Abstract |
本研究は「Hodgkinリンパ腫(HL) 細胞の分化とHodgkin, Reed-Sternberg(H-RS)細胞の形成の機序」についてHL 細胞を支える微小環境をも含め俯瞰的に明らかにし、得られた知見にもとづき、ニッチにおけるHL幹細胞の維持、そこからの分化とH-RS 細胞の形成という一連の分化のメカニズムを明らかにすることを目指している。 平成25年度の研究では、抗酸化ストレスに関わる分子群とHL細胞の分化制御との関係を示唆する結果を得た。また多核細胞の形成には頓挫性有糸分裂(abortive mitosis)が関与していると考えられた。HL細胞のニッチの存在は抗酸化ストレスに関わる分子群の免疫染色による検討で示唆されたが、同定までは至らなかった。 平成23、24年度はHL 細胞株KMH2 およびL428 において幹細胞様集団と考えられているside population (SP分画) とその他の分化した細胞集団であるnon-side population (non-SP分画)を同定できること確認した。SPは小型の単核細胞からなり、non-SPでは大型の単核細胞やH-RS細胞用の大型細胞を認めた。HLのマーカーであるCD30はSP、non-SPいずれにおいても強く発現、転写因子NF-κBの活性化を伴っていた。この系を用いてHL 細胞株のSP 分画とnon-SP 分画をそれぞれソーティングし、それぞれの分画におけるmRNA 発現をマイクロアレイの系で解析を行った。その結果SP分画においてはnon-SP 分画と比較して、抗酸化ストレスに関わる分子群の活性化を認めた。
|
Research Products
(6 results)
-
-
-
[Journal Article] Incidence and Clinical Significance of Aberrant T-Cell Marker Expression on Diffuse Large B-Cell Lymphoma Cells2013
Author(s)
Suzuki Y, Yoshida T, Wang G, Aoki T, Katayama T, Miyamoto S, Miyazaki K, Iwabuchi K, Danbara M, Nakayama M, Horie R, Nakamine H, Sato Y, Nakamura N, Niitsu N
-
Journal Title
Acta Haematol
Volume: 130
Pages: 230-237
DOI
Peer Reviewed
-
-
-