2013 Fiscal Year Annual Research Report
チクングニヤ熱媒介蚊対策に資する殺虫剤抵抗性分子機構の研究
Project/Area Number |
23590501
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Research Institution | National Institute of Infectious Diseases |
Principal Investigator |
葛西 真治 国立感染症研究所, その他部局等, 主任研究官 (80332360)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
冨田 隆史 国立感染症研究所, その他部局等, その他 (20180169)
駒形 修 国立感染症研究所, その他部局等, 研究員 (20435712)
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Keywords | チクングニア / シンガポール / ネッタイシマカ / 殺虫剤抵抗性 / ナトリウムチャネル / P450 / 解毒代謝 / ピレスロイド |
Research Abstract |
研究代表者が研究休職を取得し海外留学したため、研究費の使用を行わなかった。 25年度は23年度、24年度に行った研究結果をさらに詳細に解析した。マイクロアレイによってシンガポール系統で過剰発現が認められた6種のP450について遺伝子発現とペルメトリン排泄速度の関係を調べた実験について両者の相関を解析した結果、CYP6BB2とCYP9M6のmRNA発現とペルメトリン排泄の相関がそれぞれ0.454と0.485と、高い値にあることが新たに明らかになった。さらに、両P450の遺伝子発現量を合わせた値とペルメトリン排泄速度の相関は0.569とさらに高い値を示したことから、これらのP450分子種が補完的に解毒代謝を担っていることが示唆された。6種すべてのP450遺伝子の発現に対する相関は逆に0.499と低くなったことから、これらすべての分子種が解毒に関与しているわけではないことが示唆された。これらの解析結果を含め本研究課題の遂行によって得られた成果を論文にまとめ、投稿した結果、PLoS Neglected Tropical Diseases誌への掲載が決定した。
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Research Products
(3 results)