2011 Fiscal Year Research-status Report
医学生における専門職連携教育の長期学習効果の評価とプログラムの有用性の検討
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23590586
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
朝比奈 真由美 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (00302547)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 専門職連携教育 |
Research Abstract |
専門職連携教育(Interprofessional Education、以下IPE)は、チーム医療実践能力を修得させることを目的として、多くの医療・福祉系の学部・大学で実施されるようになってきている。しかしIPEの長期学習効果を検討した報告は少ない。本研究は医学生の卒業前後の期間の専門職連携能力を複数の評価法を組み合わせて経年的に評価し、IPEの長期学習効果を評価するとともに、プログラムの有用性を検証する。千葉大学医学部・薬学部・看護学部が協働して2007年からIPEを実施している。2007年度入学者に対してIPEを開始し、年次進行でプログラムを展開してきた。IPE履修者が初めて卒業するのは2013年であり、その前後の学生を調査することによりIPEの長期学習効果を比較検討することができる。本年度は、まず最初にIPEのコンピテンシーを評価する評価尺度に関する調査および情報収集を行なった。欧州医学教育学会に参加し、情報収集を行った。その後、研究代表者および連携研究者が作成した専門職連携能力評価尺度を含めた複数の評価尺度を組み合わせて、2012年3月の卒業時に本学医学部学生に対して専門職連携実践能力のアンケート調査を行なった。本年度の調査対象者はIPE開始以前の学生であることから、来年度以降卒業するIPE開始後の学生との比較研究を行っていく上での基盤データとして解析を進めた。また、2012年度6年生の卒業時の調査に備えて準備を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の目的は医学生の卒業前後の期間の専門職連携能力を複数の評価法を組み合わせて経年的に評価し、IPEの長期学習効果を評価することである。平成23年度に行なった第1段階は、評価の準備段階であり、評価尺度に関する情報を収集し使用する評価尺度の選定を行なうとともに、千葉大学医学部の6年次学生(IPEプログラム導入前)に対し評価を行なうことであった。平成23年3月までに、評価尺度が完成し、6年次学生にアンケート調査を実施した。現在データ解析が進行中である。
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Strategy for Future Research Activity |
医学部6年次学生約100名に対して、前年度と同じ評価尺度での評価を行なう。この集団は、IPEプログラムが導入された初年度から4年間に渡って学年進行でIPEを受けてきた学年であり、実施群と位置づけられる。得られたデータを集計し、前年度得られた対照群のデータと比較検討し、IPEの教育効果を検討する。また千葉大学医学部附属病院の初期研修1、2年目の医師に対して同様の評価を行なう。他大学でIPEを受けた医師とそうでない医師、1、2年目の医師の専門職連携能力の差などについての比較検討を行なう。6年次学生と初期研修医に対しインタビューを実施する。「専門職連携についての学習」、「専門職連携の実践」に関する語りを収集し、インタビューデータの分析を行なう。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
アンケートデータの打ち込み、インタビューデータの文書化の費用、および国内外の学会での成果発表、情報収集に使用する。
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Research Products
(3 results)