2014 Fiscal Year Annual Research Report
脳機能障害患者の排便障害に対する大建中湯、温熱療法の効果の検討
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23590867
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| Research Institution | Tohoku University |
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Principal Investigator |
高山 真 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80579954)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩崎 鋼 一般財団法人脳神経疾患研究所, 総合南東北病院漢方内科, 在宅医療センター長兼漢方医学センター長 (90396432)
関 隆志 東北大学, サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター, 講師 (90372292)
菊地 章子 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), その他 (00400325) [Withdrawn]
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| Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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| Keywords | 漢方薬 / 臨床研究 / 脳機能障害 / 便秘 / 腹部温熱刺激 / 脳血管障害 / 大建中湯 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
研究の目的：脳血管障害後遺症患者の便秘に対する漢方薬、腹部温熱刺激による有効性を検討する目的で臨床研究を行った。
研究実施計画：本研究は研究１（脳血管障害後遺症患者の便秘に対する漢方薬大建中湯の効果の検討）と研究２（同疾患の便秘に対する腹部温熱刺激の効果の検討）からなる。
研究１に関しては、平成23年度は倫理委員会の承認手続き、UMINへの登録、対象患者のピックアップ、平成24年度には参加者への研究の説明と同意の取得、治療内容の割り付け、介入と検査及びデータ収集、平成25年度は統計解析と結果のまとめ、平成26年度は学会発表と論文執筆を行った。
研究成果：便秘症状に対して通常治療を行っている脳血管障害後遺症患者34名（平均年齢78歳）を対象に2群に分け、一か月間の大建中湯（１日量15g）を追加内服する群と通常治療のみの群とで比較を行ったところ、便秘臨床スコア（排便頻度や残便感、排便所要時間、下剤・浣腸・摘便の必要性）や腸内ガス量が大建中湯内服群で有意に改善した。漢方薬内服による副作用は確認されず、本研究により脳血管障害後遺症患者の便秘に対し、大建中湯が安全かつ有効であることが示された。この成果を平成26年度に第65回日本東洋医学会総会で発表するとともに、英文誌Evidence-Based Complementary and Alternative Medicineに投稿し受理され、現在PubMedから全世界で情報を閲覧できる状況にある。
研究２に関しては、平成25年に倫理委員会の承認を得て予備的研究を行った。被験者9名（平均年齢79歳）に15分間の腹部温熱刺激を行い上腸間膜動脈血流の測定を行ったところ、刺激前と比較して血流が増加する傾向がみられた。しかしながら、当該患者への腹部エコー検査は腸管ガスの影響で十分なデータが得られず、長期的効果を確認することはできなかった。
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[Journal Article] Traditional Japanese medicine daikenchuto improves functional constipation in poststroke patients.2014
Author(s)
Numata T, Takayama S, Tobita M, Ishida S, Katayose D, Shinkawa M, Oikawa T, Aonuma T, Kaneko S, Tanaka J, Kanemura S, Iwasaki K, Ishii T, Yaegashi N
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Journal Title
Evidence-based complementary and alternative medicine
Volume: 2014
Pages: 1-8
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant
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