2012 Fiscal Year Research-status Report
iPS細胞由来の人工型エクソソームによるmiRNAを用いたHCVの治療法の開発
Project/Area Number |
23590993
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
高梨 正勝 東京医科大学, 医学部, 助教 (80312007)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 善基 大阪市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (00397556)
梅澤 明弘 独立行政法人国立成育医療研究センター, その他部局等, 部長 (70213486)
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Keywords | exosome / HCV |
Research Abstract |
[研究目的]エキソソームの単離方法と産生細胞の選択:人工型加工エキソソームを作成するに当たり、エキソソームを産生する細胞の選択する必要がある。まず、エキソソームは細胞間コミュニケーションに関与することが知られている。さらに、癌細胞から産生されたエキソソームが癌の周辺細胞に影響を与え、細胞の転移に促進をしている報告もある。即ち、エキソソームのソースとなる細胞の悪性度が強ければ、他の細胞へ影響を与える可能性のあるエキソソームを産生する可能性がある。そこで、ヒト正常細胞を用いる目的で、ヒト胎児腎臓上皮細胞株(HRK293)を持ちてエキソソームの単離を試みた。培養上清から単離精製を行った結果得られたエキソソームの収量が少なくかった。そのため、より本研究を実用化するためには、患者自身の細胞を用いることと、その細胞からのエキソソームの収量を高めることが重要である。そのため、正常細胞を培養系である程度期間を維持することを考慮すると、間葉系幹細胞やiPS細胞が候補となる。そこで、マウスの骨髄由来の間葉系幹細胞を誘導単離し、培養細胞上清からエキソソームを単離を行ったがその収量は低い値だった。培養条件等の検討が必要と考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
全体の研究計画の見直しと、材料の選択を行っているために実施準備に時間を要し研究計画より少し遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
人工型エクソソームの機能評価を行う予定である。特に、標的細胞との親和性について、検討を行う。また、エクソソーム中に核酸を内包する方法を検討することが課題となる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
人工型エクソソームの機能解析 標的細胞への親和性(細胞へのエクソソームの取込・影響) 人工型エクソソームへの核酸の内包 核酸のエクソソームへの内包方法を確立する 核酸を内包した人工型エクソソームの標的細胞への取込と核酸の機能解析
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[Journal Article] Systemically Injected Exosomes Targeted to EGFR Deliver Antitumor MicroRNA to Breast Cancer Cells.2012
Author(s)
Shin-Ichiro Ohno, Masakatsu Takanashi, Katsuko Sudo, Shinobu Ueda, Akio Ishikawa, Nagahisa Matsuyama, Koji Fujita, Takayuki Mizutani, Tadaaki Ohgi, Takahiro Ochiya, et al.
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Journal Title
Molecular Therapy
Volume: 21(1)
Pages: 185-191
DOI
Peer Reviewed
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