2011 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23591049
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
久保 亨 高知大学, 教育研究部医療学系, 助教 (80325422)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土居 義典 高知大学, 教育研究部医療学系, 教授 (90140144)
北岡 裕章 高知大学, 教育研究部医療学系, 准教授 (10274375)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2016-03-31
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Keywords | 肥大型心筋症 / 遺伝子 / 臨床像 / 予後 |
Research Abstract |
平成23年度は下記の2つの点でそれぞれ成果をあげた。肥大型心筋症の病因遺伝子解析では、約200名の本症患者のDNAサンプルを取得し、現在5つのサルコメア遺伝子について変異のスクリーニングを行っている。平成23年度に報告した研究実績では、本邦では初となる重複遺伝子変異について英文医学雑誌に報告した(Kubo T, et al. Circ J 2011;75:2654-2659)。また、多施設共同で行われた遺伝子解析の結果では、我が国における家族性肥大型心筋症家系のサルコメア遺伝子変異の頻度とその分布を明らかにした(Otsuka H, et al. Circ J 2012;76:453-461)。肥大型心筋症の臨床病型の評価では、主にバイオマーカーを用いた検討を行った。肥大型心筋症における心筋傷害の評価として血清心筋トロポニンI値に注目し、脳性ナトリウム利尿ペプチドと組み合わせることにより本症の心血管イベント予測に有用であることを示した(Kubo T, et al. Circ J 2011;75:919-926.)。また、メタロプロテナーゼ値と左室リモデリング進行について解析を行い、細胞外マトリックス分解からみた左室リモデリングの意味について検討を行った(Kitaoka H, et al. J Cardiol 2011;58:261-265)。さらに、テネシンC値が心不全イベントに有用であることについても報告を行った(Kitaoka H, et al. J Cardiol 2012;59:209-214)。心臓超音波検査で得られたデータからは、肥大型心筋症の予後予測に組織ドプラが有用であることを報告した(Kitaoka H, et al. J Am Soc Echocardiogr 2011;24:1020-1025)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
病因変異スクリーニングが軌道にのっており、予定どおり遺伝子解析を施行できている。また、表現型の評価としては、心エコー検査データおよび生化学マーカーを用いた病態評価を中心に行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き肥大型心筋症の遺伝型と表現型の解析を行う。また、新規遺伝子の解析にも取り組む予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
病因変異スクリーニングに必要な試薬とデータ解析ソフトの購入。および学会発表時の旅費に使用する予定である。
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Research Products
(10 results)