2012 Fiscal Year Research-status Report
咳喘息と典型的喘息の病態生理学的特徴と予後決定因子に関する包括的研究
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23591117
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
新實 彰男 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30252513)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 久子 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60359809)
伊藤 功朗 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40447975)
小栗 鉄也 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (60363925)
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Keywords | 咳喘息 / 典型的喘息 / 好酸球 / 好中球 / 予後 / 気道過敏性 / 咳受容体感受性 / 遺伝子多型 |
Research Abstract |
咳喘息は咳のみを症状とする喘息の亜型である。本症がなぜ咳のみを呈するのか、一部の症例が典型的喘息に移行する機序は何か、難治例が少なくないのは咳喘息に特異的な病態生理学的特徴が存在するためか、これらの疑問は明らかにされていない。本研究では当科外来患者を対象に、典型的喘息と咳喘息という喘息の2つの表現型を規定する因子を、後ろ向き研究と前向き研究により遺伝子多型の解析も含めて包括的に追求する。これにより上記課題の解明を目指し、咳喘息難治化の機序ひいては咳の病態そのものの本態、さらに喘鳴や喘息の発症・難治化メカニズムという重要な問題にアプローチする。現在通院中の典型的喘息約700例、咳喘息約300例の既治療患者を対象に、各種遺伝子多型の検討を開始している。対象遺伝子は以下の通りである。 ・咳感受性や咳の惹起への関与が想定される遺伝子:ACE、ブラジキニンB2受容体, ニューロキニン2受容体, TRPV1, TRPA1, CTLA4, β2アドレナリン受容体など ・Genomewide association study などで同定された喘息関連遺伝子や喘息の病勢に関与する遺伝子:IL-13, IL-1RL1/IL-18R1, ORMDL3/GSDMB, RAD50-IL13, HLA-DR/DQ, ADAM33, TGF-β1など。また前向き研究の症例集積もすでに開始している。対象は後ろ向き研究に準じて以下の3群である。 1.典型的喘息:発症時から喘鳴や呼吸困難を呈していた患者(咳症状の有無は問わない) 2.初診時に咳喘息と診断した後に典型的喘息に移行した例(移行の時期は問わない) 3.初診時に咳喘息と診断し、その後2年間の治療観察中に典型的喘息に移行しなかった例
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究を担当している大学院生が精力的に仕事を進めており、患者も集積も進んでいる。後ろ向き研究の①群450例、②群30例③群160例と、ほぼ目標に近い症例を集積できている。 前向き研究も、①120例、②③45例とほぼ順調に症例をエントリーできている。
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Strategy for Future Research Activity |
後ろ向き研究の遺伝子多型解析を完遂し、データ解析を進める。 前向き研究の症例をさらに集積し、目標症例数に到達する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度からの繰越金が生じたのは、以前からの手持ちの消耗品などの使用により実験が行えたためである。次年度は遺伝子多型の解析を進めるために試薬や消耗品を購入する。
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Research Products
(13 results)
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[Journal Article] Efficacy of omalizumab in eosinophilic chronic rhinosinusitis patients with asthma.2013
Author(s)
Tajiri T, Matsumoto H, Hiraumi H, Ikeda H, Morita K, Izuhara K, Ono J, Ohta S, Ito I, Oguma T, Nakaji H, Inoue H, Iwata T, Nagasaki T, Kanemitsu Y, Ito J, Niimi A, Mishima M.
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Journal Title
Ann Allergy Asthma Immunol.
Volume: 110
Pages: 387-8
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Effects of 24-week add-on treatment with ciclesonide and montelukast on small airways inflammation in asthma.2013
Author(s)
Nakaji H, Petrova G, Matsumoto H, Iwata T, Ito I, Oguma T, Inoue H, Tajiri T, Nagasaki T, Kanemitsu Y, Niimi A, Mishima M.
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Journal Title
Ann Allergy Asthma Immunol.
Volume: 110
Pages: 198-203
DOI
Peer Reviewed
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[Presentation] 咳喘息2013
Author(s)
新実彰男
Organizer
第53回日本呼吸器学会総会
Place of Presentation
東京国際フォーラム(東京都)
Year and Date
20130419-20130421
Invited
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