2013 Fiscal Year Annual Research Report
RNAヘリケースMOV10によるNFkappaBの負の制御の解析
Project/Area Number |
23591383
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小林 正行 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (90513820)
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Keywords | NF kappaB / TCR |
Research Abstract |
MOV10に対してはNFkappaBの活性を抑える効果があることを確認するも、その機序に関しては残念ながら解明できませんでした。研究実施計画書でうまくいかなかった場合として、cDNAライブラリーを用いた実験によるスクリーニングの結果、新たにCKIP-1という分子が候補にあがり、この分子におけるNFkappaB抑制機序の研究を行った。CKIP-1はCARMA1と結合し、PKCthetaとCARMA1との相互作用を阻害することでPKCtheta-CBM-NF-kappaB signalingを抑制することが認められた。CKIP-1のPleckstrin homology (PH) domainが、CARMA1との結合においても、またNF-B抑制効果においても必要であった。CKIP-1は、TNFalfaにより誘導されるNF-kappaB活性は抑制せず、CD3単独やPMA、PMA/CD28により誘導されるNF-kappaB活性を抑制する一方、CD3/CD28共刺激により誘導されるNF-kappaB活性を抑制しなかった。その機序としてCD3/CD28共刺激の際は、CKIP-1の細胞内局在が変化しCARMA1と結合できなくなり、NF-B活性への抑制効果を示せないことが明らかとなった。CKIP-1は、NF-B活性を定常状態に維持したり、不適切なシグナルによってT細胞が活性化することを防いだりすることで、適切なCD3/CD28シグナル伝達のためのgatekeeperのような役割を果たしていると予想された。以上の知見は第75回日本血液学会学術集会で報告したとともにPLOS One 2014 Jan 17;9(1):e85762に論文が掲載された。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] CKIP-1 is an intrinsic negative regulator of T-cell activation through an interaction with CARMA12014
Author(s)
Takashi Sakamoto, Masayuki Kobayashi, Kohei Tada, Masanobu Shinohara, Katsuhiro Io, Kayoko Nagata, Fumie Iwai, Yoko Takiuchi, Yasuyuki Arai, Kouhei Yamashita, Keisuke Shindo, Norimitsu Kadowaki, Yoshio Koyanagi and Akifumi Takaori-Kondo
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Journal Title
PLOS ONE
Volume: 9
Pages: e85762
DOI
Peer Reviewed
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[Presentation] CKIP-1 is an intrinsic negative regulator for T cell activation through interacting with CARMA12013
Author(s)
Takashi Sakamoto, Masayuki Kobayashi, Kohei Tada, Masanobu Shinohara, Katsuhiro Io, Yasuyuki Arai, Kouhei Yamashita, Keisuke Shindo, Norimitsu Kadowaki, Yoshio Koyanagi, Akifumi Takaori-Kondo
Organizer
第75回日本血液学会学術集会
Place of Presentation
札幌
Year and Date
20131011-13