2012 Fiscal Year Research-status Report
JNK抑制による川崎病冠動脈瘤に対する退縮治癒療法の開発
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23591590
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
吉兼 由佳子 福岡大学, 医学部, 講師 (00449927)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 淳一 福岡大学, 医学部, 助教 (90580291)
古賀 允久 福岡大学, 薬学部, 助教 (60570801)
長 環 福岡歯科大学, 歯学部, 准教授 (90131870)
吉村 耕一 山口県立大学, 看護栄養学部, 教授 (00322248)
吉田 恭子(今中恭子) 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00242967)
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Keywords | 川崎病 / 冠動脈瘤 / 血管炎 / JNK阻害薬 / テネイシンC |
Research Abstract |
本研究の目的は、川崎病冠動脈瘤の発症、病変進展におけるJNK の果たす役割を解明し、瘤退縮治癒療法を開発することであり、具体的には申請期間内に以下の4 点の達成を目標とする。目標1;マウス川崎病モデルを作成し、冠動脈瘤病変のJNK 活性化動態を解明する。目標2;ヒト川崎病冠動脈病変におけるJNK 活性化とそれを反映するマーカー分子を検討する。目標3;マウス川崎病モデルにおいて、JNK 阻害療法の冠動脈瘤形成予防効果を検証する。目標4;マウス川崎病モデルにおいて、JNK 阻害療法の冠動脈瘤退縮治癒効果を検証する。 平成24年度に行った実験の概要は、冠動脈病変形成予防効果の証明;①川崎病冠動脈病変モデルマウスを作成。②モデル作成処置直前にJNK阻害薬SP600125を投与、対照はプラセボを投与。モデル作成処置後8週目に犠牲死させ、組織標本と血液を採取し、血管最大径計測、炎症細胞浸潤,エラスチン線維破壊、テネイシンC の発現定量、血中テネイシンC の定量を行った。 【結果】JNK群では10匹中に1匹(10%)、プラセボ群では20匹中に13例(65%)で血管病変を認めた(p<0.01)【考察】JNKは川崎病冠動脈瘤形成に関与し、JNK阻害薬が瘤形成予防薬となりうる事が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画に遅れをとることなく、結果も順調に得られている。
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Strategy for Future Research Activity |
上記研究目標の目標4;マウス川崎病モデルにおいて、JNK 阻害療法の冠動脈瘤退縮治癒効果を検証する。を達成させる。 方法は、川崎病冠動脈病変モデルマウスを作成し、汎血管炎および弾性繊維破壊は始まる4週後にJNK 阻害薬または対照としてプラセボを投与し、さらに4週後、犠牲死させ、組織標本と血液を採取し、血管最大径計測、炎症細胞浸潤,エラスチン線維破壊、テネイシンC の発現定量、血中テネイシンC の定量を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
JNK阻害薬の購入が主になる。またアメリカ心臓病学会(AHA)学術集会での発表、格式ある雑誌に論文を投稿することを最終目標とする。
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Research Products
(4 results)