2013 Fiscal Year Annual Research Report
統合失調症における家系を用いたゲノムワイド相関研究のメタ解析
Project/Area Number |
23591683
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
高橋 栄 日本大学, 医学部, 准教授 (70297802)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内山 真 日本大学, 医学部, 教授 (20221111)
穐山 真由美 日本大学, 医学部, 助教 (50386017)
横瀬 宏美 日本大学, 医学部, 助手 (40465274)
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Keywords | 統合失調症 / ゲノムワイド相関研究 / 原因遺伝子 |
Research Abstract |
【目的】 現在、統合失調症の感受性遺伝子を検索するため、世界中でgenome-wide association study(GWAS)が行われている。現在までに7個の統合失調症のGWASが終了している。今回の研究では、上記の研究を大規模サンプルで追試し、現時点でのGWASの結果をより確実なものにしようと試みた。 【方法】 まず、7個のGWAS研究から、追試に値する結果を抽出した。その結果、12個のSingle Nucleotide Polymorphisms(SNPs)が選択された。対象は、日本人・統合失調症42家系(対象:115名、統合失調症:62 名)、中国人・統合失調症163家系(対象:496名、統合失調症:175 名)、台湾人・統合失調症332家系(対象:1022名、統合失調症:462 名)、合計:536家系(対象:1633名、統合失調症:699名)である。日本人は日本大学・医学部・精神医学で、中国人は北京大学・医学部・精神医学で、台湾人は米国・国立衛生研究所(National Institute of Health: NIH)/National Institute of Mental Health(NIMH)で収集された。現在、これらのサンプルを日本大学・医学部・精神医学で保管している。本研究は日本大学・医学部、北京大学・医学部、NIMHの倫理委員会で承諾を受けている。SNPsのgenotypingはTaqMan SNP Genotyping Assayで行った。TaqManアッセイができなかったSNPsは、direct sequence によりgenotypingした。 【結果】 全対象において12 SNPsのgenotypingが終了した。このデータを統計解析した結果、2個の遺伝子上のSNPと統合失調症との間に相関を確認できた。これらは、過去の研究で最も有望といわれている遺伝子である。
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Research Products
(3 results)