2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23591748
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
細矢 貴亮 山形大学, 医学部, 教授 (50143102)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小田 敦子 山形大学, 医学部, 助教 (10333965)
鹿戸 将史 山形大学, 医学部, 講師 (90400572)
豊口 裕樹 山形大学, 医学部, 助教 (30466635)
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Keywords | 脳動脈解離 / BPAS / MRI / 脳梗塞 |
Research Abstract |
近年、後頭蓋窩脳梗塞の原因として、椎骨脳底動脈解離の関与が知られてきている。本年度の研究では、急性期後頭蓋窩脳梗塞と椎骨脳底動脈解離の関連を調査し、椎骨脳底動脈解離のスクリーニングとしてbasi-parallel anatomical scanning(BPAS)の有用性について検討した。 研究対象は急性期後頭蓋窩脳梗塞症例25例(35~87歳、平均70.7歳)である。内頸動脈領域にも急性期脳梗塞を認めた症例、MRI検査が施行できなかった症例、MRIの画質が不良で評価できなかった症例は除外した。全例にBPASを施行した。 結果25例中14例でBPASにて血管外径の拡張を認めた。25例中15例に造影T1FFE、CTA、血管造影のいずれかを行い、9例を椎骨脳底動脈解離と診断した。椎骨脳底動脈解離と診断した9例中、8例で血管外径の拡張を認めた。結論として、椎骨脳底動脈解離例では、高頻度に血管外径の拡張を認められる。BPASは血管外径の拡張を簡便にスクリーニングでき、椎骨脳底動脈解離の診断に有用と考えられた。急性期後頭蓋窩脳梗塞においては、椎骨脳底動脈解離の関与する症例が多いと考えられた。
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Research Products
(1 results)