2012 Fiscal Year Research-status Report
大腸3次元解析、内臓脂肪面積測定、アディポカイン測定による大腸の健康診断法の開発
Project/Area Number |
23591805
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Research Institution | Kawasaki Medical School |
Principal Investigator |
松本 啓志 川崎医科大学, 医学部, 講師 (20309553)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本多 啓介 川崎医科大学, 医学部, 講師 (10190266)
塩谷 昭子 川崎医科大学, 医学部, 准教授 (80275354)
春間 賢 川崎医科大学, 医学部, 教授 (40156526)
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Keywords | 大腸CT検査 / 内臓型肥満 / 大腸腫瘍 |
Research Abstract |
現在までに、大腸内視鏡検査の適応のある70名(平均年齢66.1歳、男性40例、女性30例)を登録し解析を行った。まず、大腸内視鏡検査、大腸3D-CT検査を同日施行し、大腸3D-CT検査の精度比較を行った。さらに、大腸検査の所見より、健常(Normal Control;NC)群、大腸ポリープを認めるpolyp群、CRC群の3群に分類し、大腸3D-CT検査で得られた腹部断層画像により、大腸3次元解析を行うとともに腹囲、内臓脂肪面積、内臓脂肪量、腸腰筋CT値、筋肉面積を測定した。また、アディポサイトカインである血清アディポネクチン、レプチン、TNF-α、IL-6を測定した。結果:NC群38名(男性21名、女性17名)、polyp群12名(男性7名、女性5名)、CRC群 20名(男性12名、女性8名)であった。CRC群のアディポネクチンは、polyp群と比較して有意に高かった(p<0.05, 14.1 ug/ml vs 9.1 ug/ml)。また、血清TNF-αおよびIL-6はいずれもNC群ならびにポリープ群と比較しCRC群が有意差をもって低かった(p<0.05)。 今後の展望:大腸3次元解析、内臓脂肪面積測定、及びアディポサイトカイン測定を組み合わせることにより効果的な大腸疾患診断の確立が期待できる。今後さらに症例、各郡60名を目標に登録を目指す。上記内容を国内学会および国際学会で発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
解析方法は確立できており、症例登録もおおむね順調に進展している。上記の如く、3郡にわけて検討を行っているが、現時点でやや症例が少ない早期大腸癌群の登録数を今後増やしていく必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
上記の如く、3郡にわけて検討を行っており、現時点でやや登録数の少ない早期大腸癌群の登録数を増やしていく必要がある。したがって、今後地域医からの症例紹介を促進していただくために、研究発表を積極的に行い外部に研究のアピールをおこなっていく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初の症例登録目標数に達しなかったため繰り越し金が生じた。24年度からの繰越額は25年度請求額と合わせて大腸CT検査およびアディポネクチン測定に必要な物品費に使用する計画です。
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[Journal Article] 大腸3D-CT検査(CT-colonography)における腸管外病変の検出2013
Author(s)
松田 英治, 松本 啓志, 木村 佳起, 大澤 元保, 守屋 和典, 池長 弘幸, 原内 一, 柳元 真一, 吉田 悦男, 春間 賢, 伊東 克能, 村中 明
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Journal Title
川崎医療短期大学紀要
Volume: 32
Pages: 21-25
Peer Reviewed
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