2012 Fiscal Year Research-status Report
PET/CTによる膵臓癌の予後予測と分子病理学に基づくFDG集積メカニズム
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23591807
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
石橋 正敏 久留米大学, 医学部, 教授 (20168256)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
甲斐田 勇人 久留米大学, 医学部, 助教 (40299425)
倉田 精二 久留米大学, 医学部, 講師 (80268888)
早渕 尚文 久留米大学, 医学部, 教授 (20108731)
藤井 輝彦 久留米大学, 医学部, 准教授 (50199288)
鹿毛 政義 久留米大学, 大学病院, 教授 (80148840)
安永 昌史 久留米大学, 医学部, 講師 (50268843)
北里 雄平 久留米大学, 医学部, 助教 (20569363)
内田 政史 久留米大学, 医学部, 教授 (50168704)
木下 壽文 久留米大学, 医学部, 教授 (50186293)
土居 亮介 久留米大学, 医学部, 助教 (40400048)
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Keywords | PET/CT / 膵臓 / 分子病理学 |
Research Abstract |
今年度はwestern blot法を用いてGLUT-1とその上流のカスケードとの関連性の検討を行い、その結果を踏まえて免疫染色を行った。western blotで発現を調べるのに膵癌の細胞株を用いて検討を行った。この結果、GLUT-1の発現と最も関連性が見られたのはmTOR系とcell cycleのカスケードであった。このため免疫染色はGLUT-1, GLUT-3, mTOR, mTORの上流カスケードで癌増殖に関連するEGFR, cell cycleに関連するp-riboprotein, mTOR周辺のカスケードであるp70の染色を行った。染色を行った症例数は40例で術前化学療法を施行した症例は除外されている。また、この40例はいずれもPET/CTを行った症例である。この40例の症例の原発巣のFDG集積を評価するためにワークステーション上で関心領域(ROI)を設定した。測定項目はSUV max, SUVmean、metabolic tumor volume (MTV)の測定を行った。MTVとSUV meanからtotal lesion glycolysis (TLG)の測定を行った。また、この研究では対象症例数が60例前後の予定で、平行して患者データの整理を行っている途中である。SUV max, SUVmean、TLG, MTVとGLUT-1, mTOR, GLUT-3, EGFR, p-riboprotein, p70との関連性を調べるための統計解析はまもなく行う予定であり、この結果から追加の免疫染色を行うかどうかも検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「おおむね順調である」理由はwestern blotを行い、GLUT-1と関連するカスケードを同定して免疫染色までおこなっており、対象症例となるPET/CT症例のFDG集積の測定までおこなっているからである。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度である次年度は対象症例数60例のデータ整理を終了させ、また、免疫染色も60例行う予定である。40例の症例の統計解析の結果をみて、さらに免疫染色を行うカスケードの種類を増やすか検討して、最終的に60例まで検討し、その後学会発表や論文にする予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度は対象症例数60例に必要な免疫染色の抗体とキットの購入、および関連学会での発表や情報収集に用いる予定である。
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