2014 Fiscal Year Annual Research Report
抗癌剤を組み込んだ溶解型ゼラチンマイクロスクエアの抗癌剤徐放性の基礎的研究
Project/Area Number |
23591824
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
佐藤 守男 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (50154109)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河合 信行 和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (90405423)
生駒 顕 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (60458065)
園村 哲郎 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (60264892)
南口 博紀 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (90364091)
中井 資貴 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (30464671)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 溶解型マイクロスクエア / RMゼラチン / ゼラチンパウダー |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度と同様の追加実験を施行した。以下の通りである。 【目的】我々は低エンドトキシン性ゼラチンを用いて、シート状の溶解型ゼラチンスポンジ製剤を開発し、基礎的、動物実験的検討を報告してきた。今回パウダー状のRM(RMP)を作製。①RMPの熱架橋温度の違いによる生食内での溶解時間の測定、②RMPによる豚肝動脈塞栓で、血管撮影による血管再開通性、病理組織で肝組織の障害、塞栓物質の残存率を評価した。【対象と方法】①200-500μm、500-1000μmのRMP(7%濃度、50KDa)を110℃、115℃、118℃、120℃、122℃、125℃で24時間熱架橋したものを、生食内で37℃恒温漕振盪下で溶解時間の測定、②RMP200-500μm(A群)、500-1000μm(B群)でそれぞれ2頭ずつ肝動脈塞栓し、塞栓前、塞栓直後、1時間、2時間、3時間、24時間、48時間後に血管撮影。 2日後の病理組織で肝梗塞率、RMPの残存率を評価した。【結果】①120℃熱架橋RMP200-500μmで159.2±12.4h、500-1000μmで168.8±15.9hであった。②120℃RMPを用いて肝動脈塞栓施行。血管撮影上は24時間後に再開通していたが、肉眼的に肝辺縁に壊死を生じ、壊死率はA群7.6±5.1%、B群2.6±2.5%、RMPの残存率はA群で100-200μm、B群で200-500μmの血管内で高かった。【結語】RMPは生食内で溶解し、血管撮影上も再開通がみられたが、病理的には肝辺縁に壊死、塞栓物質の残存があった。また、より細径の粒子で壊死率が高く、塞栓物質もより細径の動脈に分布していた。
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