2012 Fiscal Year Research-status Report
進行再発乳癌に対するテーラーメイド型癌ペプチドワクチン開発研究
Project/Area Number |
23591914
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
唐 宇飛 久留米大学, 医学部, 講師 (60268901)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小松 誠和 久留米大学, 医学部, 講師 (50343687)
関 直子 久留米大学, 医学部, 講師 (40226634)
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Keywords | がんペプチドワクチン / 乳癌 / 癌免疫療法 |
Research Abstract |
テーラーメイド型がんペプチドワクチンによる乳癌術後及び治療抵抗性の転移性乳がんの臨床試験(PhaseII)が実施進行中で、治療後の患者体内液性と細胞性免疫の変化について検討した。HLA type(HLA-A2, A3, A11, A24, A26, A31, A33のいずれか)を一致した進行乳癌及び術後補助療法として計82例に対し、治療前に血清抗ペプチド抗体価を測定した後、31種類ペプチドワクチン(PV)の中から抗体反応が最も強いPVを選択して1-2週毎に1回の皮下注射を行った。1,2コース後のぺプチド抗体価をELISA法、CTL responseをELISPOT法により免疫学的に評価した。全患者において重複例を含め、HLA-A24+:55(67.9%); -A2+:23(28.4%); -A26+:12(14.8%);-A3/31/33/11:31例(38.3%)で、31種類PVの中Lck-488(11.4%),Lck-486(10.4%),SALT-2(9.2%)は最も高頻度に使用された。 投与後の抗体価上昇例とCTL反応増強例はそれぞれ70/82(84%)と33/82(40.2%)であった。 治療前特異的IgG抗体価は315.5+52.8 FIUに対し、1と2コース投与後は2589.0+515.5(p<0.0001)と35740.4 + 13345.5 (p<0.0001)、投与前CTL数は16.9 + 5.41コース後は110+21.5(p=0.0097)と有意に増加した(p=0.0025)。組織学的染色では腫瘍組織にCD8+T細胞浸潤を認めた。 本試験で使用した31種類のPVはすべてのHLA typeの乳癌患者に対応し、がんペプチドワクチン療法により患者体内液性、細胞性免疫が増強がされ、組織学的の効果も認めた。 臨床試験は尚進行中で、将来の臨床応用は期待される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
臨床試験への登録は進んでおり、基礎解析では免疫反応に対するデータも蓄積し、各種学会でも報告している。
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Strategy for Future Research Activity |
基礎解析では、ペプチドワクチン2コース終了後の患者に対し、ELISPOTなどによるCTL responsesの解析を継続して行い、臨床効果などとの相関解析も進める予定。また、乳癌のsubtype別に従来の標準治療との比較も基礎及び臨床的に分析し、標準化や創薬などの可能性についても模索していく予定。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
基礎試験用(抗体価の測定、Elispot測定)試薬(約100人分) 約1900000 論文、学会発表など 約 400000 印刷費、郵便費など雑費 約 150000
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Research Products
(10 results)
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[Journal Article] Tricin inhibits proliferation of human hepatic stellate cells in vitro by blocking tyrosine phosphorylation of PDGF receptor and its signaling pathways.2012
Author(s)
Seki N, Toh U, Kawaguchi K, Ninomiya M, Koketsu M, Watanabe K, Aoki M, Fujii T, Nakamura A, Akagi Y, Kusukawa J, Kage M, Shirouzu K, Yamana H.
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Journal Title
J Cell Biochem.
Volume: 113(7)
Pages: 2346-55
DOI
Peer Reviewed
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