2013 Fiscal Year Annual Research Report
癌間質相互作用を制御する膵星細胞関連miRNAの同定とその制御機構の解明
Project/Area Number |
23592012
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
冨永 洋平 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 共同研究員 (90304823)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 典宏 産業医科大学, 医学部, 助教 (20423527)
上田 純二 九州大学, 大学病院, 助教 (90529801)
難波江 俊永 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (10467889)
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Keywords | 膵癌 / miRNA |
Research Abstract |
これまで癌関連PSCsにおけるmiRNAの発現プロファイリングのため、膵癌組織由来PSCsの樹立を行いその癌間質相互作用に関しての解析を行いArrayを行うPSCsを選択した。癌間質相互作用に他の癌腫で関与が報告されているmiR31、 miR204、 miR34a、miR21、miR200c等のmicroRNAに関して膵癌由来PSCsでの発現解析を行った結果miR31の癌由来のPSCsで発現が増加しmiR204は膵星細胞で癌細胞と同程度の発現を認めたが癌由来と正常由来の膵星細胞の間で明らかな傾向は認められなかった。miR34aは癌細胞と比較して正常由来の膵星細胞で発現の増加を認め、更に癌由来の膵星細胞で発現の増加、miR21は正常由来膵星細胞より癌由来膵星細胞で発現の低下を認めた。miR200cは正常由来膵星細胞と癌由来膵星細胞とで明らかな差は認められなかった。前年度は膵癌の間質のみならず前癌状態といわれているIPMNのsubtypeにおけるmiRNAの評価を行ったが、本年度は膵星細胞だけでなく膵癌細胞のmiRNA解析を追加する方針とし膵癌細胞株SUIT-2とPANC-1より樹立した高肝転移株を用いてmiRNA発現解析を親株と比較した。SUIT-2の高肝転移株は網羅的解析の結果miR-4706、4324・miR-125b-5p等で有意な上昇を認め、miR-192、194・miR-21-5p・miR-16-5p・miR-5100等で低下を認めた。PANC-1の高肝転移株は網羅的解析の結果miR-2964a-5p・miR-3135b・miR-1247-3p等で有意な上昇を、miR-377-5p・miR-5100・miR-4454等で低下を認めた。膵星細胞、膵癌高肝転移株、IPMNのmiRNAを解析することでこれらが予後規定因子としてのマーカーになり得る可能性が示唆された。
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Research Products
(2 results)