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2013 Fiscal Year Annual Research Report

インターロイキン-11を用いた新規心血管外科治療法の確立

Research Project

Project/Area Number 23592027
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

黄野 皓木  千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (40375803)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松宮 護郎  千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (20314312)
石坂 透  千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (10372616)
石田 敬一  千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (40375671)
藤尾 慈  大阪大学, 薬学研究科, 教授 (20359839)
KeywordsIL-11 / 心臓血管外科 / 心筋保護効果
Research Abstract

最終年度である本年度は、前年度から引き続き小動物(ラット)を使った心臓ドナー・モデルを確立し、IL-11投与群と非投与群に分けてそれぞれの摘出心臓の機能回復の程度を測定した。具体的には、雄のSDラットの心臓を摘出し、6時間の冷却保存後にランゲンドルフ装置にて再灌流するが、心臓摘出前と再灌流中にIL-11を入れた投与群10匹と、非投与群10匹において、心収縮力および採取した冠還流液中の心筋逸脱酵素の値を比較した。また、再灌流後、triphenyltetrazolium chloride(TTC)染色で壊死範囲を計測し、TUNEL法により心筋のアポトーシス細胞数を計測し比較した。その結果、IL-11投与群では、再灌流後の心収縮力の改善を認めた。また、冠還流液の心筋逸脱酵素の値には有意差を認めず、壊死範囲は両群ともに認めなかったが、アポトーシス細胞数はIL-11投与群で著名に少なかった。
結論として、IL-11には、移植心保存許容時間の延長効果や、心移植後早期における移植心の機能不全を予防する効果があると思われた。その機序として、IL-11がJAK/STAT pathwayを通じて、虚血再灌流障害によって引き起こされる心筋のstunningおよびアポトーシスを抑制したと推測された。さらには長期的には、移植心における心筋障害を抑制することで心移植の成績向上につながる可能性があり、また通常の心停止を伴う開心術においても、IL-11の心保護効果により術後成績が改善する可能性が示唆された。
この結果については、Journal of Thoracic and Cardiovascular Surgeryに投稿中であり、次回の日本胸部外科学会総会で発表する予定である。

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Published: 2015-05-28  

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