2012 Fiscal Year Research-status Report
自動吻合器を用いたロボット支援下心拍動下左室心尖大動脈バイパスの基礎的研究
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23592030
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
渡邊 剛 金沢大学, 医学系, 教授 (60242492)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 紀彦 金沢大学, 附属病院, 講師 (50343182)
飯野 賢治 金沢大学, 附属病院, 助教 (60595453)
木内 竜太 金沢大学, 附属病院, 助教 (80623321)
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Keywords | 大動脈狭窄症 / 心拍動下 / ロボット / Apico-aortic bypass / ステントグラフト |
Research Abstract |
平成23年度までに以下の事を確認した. ・大動脈ステント付きステントグラフトの開発・下行大動脈への人工血管自動吻合法の確立. 平成24年度はドライラボでda Vinci Surgical System を用いたロボット支援下人工血管吻合の検討を行っている.人工血管同士(大動脈ステント付きステントグラフトと下行大動脈への吻合した人工血管)の吻合法の検討である. ロボットを用いた人工血管吻合であり,用いる糸の種類(ゴアテックス糸,モノフィラメント糸),太さ(3-0,4-0)や吻合方法(結節縫合,連続縫合,マットレス縫合)を検討した.ロボット鉗子による糸の把持に伴う糸の損傷は大きな問題であることがわかり,さらには助手の介助なしでのロボット鉗子だけによる吻合では緩みが生じやすいなどいくつかの問題点が上がった.また吻合方法により吻合時間に大きな差が出ることもわかった.結果的には3-0相当の損傷の少ない糸での連続縫合が時間的に短く,吻合後のリーク,損傷の有無に関しても優れていることがわかった. 現在,豚死体を用いて大動脈ステント付きステントグラフトと下行大動脈への吻合した人工血管同士のロボットを用いた吻合実験を行っている.現実的には豚の胸腔が狭く,操作スペースは小さいためロボットアームの位置の設定が難しいことがわかった.将来的に内視鏡手術を目指しているため,内視鏡手術が可能となるポート位置およびアーム位置の設定を模索している.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本来ならば麻酔豚を用いる段階であるが,現在死体豚を用いてポート位置などの検討を行っている. 当初の計画よりは遅れ気味だが,順調に進捗している.
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Strategy for Future Research Activity |
早急に麻酔豚を用いたグラフと吻合実験を進める予定である.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度に残額が生じたのは,当初の計画より実験が遅れをとっており,実験に使用する豚及び実験試薬を購入できていない為である。今後は実験豚,試薬の購入も含めロボット鉗子の購入を予定している.
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