2013 Fiscal Year Annual Research Report
末梢循環腫瘍血管内皮細胞を用いた転移性腎癌患者の診断・治療バイオマーカーの探索
Project/Area Number |
23592320
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
篠原 信雄 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90250422)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樋田 京子 北海道大学, 歯学研究科(研究院), その他 (40399952)
樋田 泰浩 北海道大学, 大学病院, 講師 (30399919)
野々村 克也 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任教授 (60113750)
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Keywords | 腎癌 / バイオマーカー / 腫瘍血管内皮細胞 |
Research Abstract |
転移性腎癌患者のCirculating EC(CD31(+) CD45(-))から採取したRNAで、これまで共同研究室で同定してきたマウス腫瘍血管内皮マーカー (CXCR7、Biglycan、PTGIR、LOX など)の発現をreal-time PCRによって確認した。そのうちのPTGIRに注目しヒト腎がんにおける解析を行った。腎癌患者6症例の腎腫瘍と腎正常部より腫瘍血管内皮細胞を分離培養し、培養後にフローサイトメトリ―で血管内皮マーカーであるUEA1レクチン、CD105、CD31の発現の確認と単球マーカーであるCD45が陰性であることを確認した。6症例とも有意に腫瘍血管内皮細胞においてPTGIRの発現が亢進していた。 さらに,その他のマーカーに関して,転移症例ではbiglycan、LOX の腫瘍血管における発現が高いことが見出され,これらの結果より腫瘍血管内皮マーカーを発現するCEC が腎癌のバイオマーカー検討において有用であることが示唆された。現在,治療開始前後に採血を行いCirculating ECを分離しCECを用いての分子標的薬治療における治療効果判定の有用性や予後との関連を検討中である。
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Research Products
(6 results)