2012 Fiscal Year Research-status Report
日本人前立腺癌における全ゲノム関連解析から同定された前立腺癌責任遺伝子座群の検討
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23592324
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
松井 博 群馬大学, 重粒子線医学推進機構, 講師 (40450374)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 和浩 群馬大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80312891)
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Keywords | 前立腺癌 / 家族歴 / 遺伝子多型 / SNPs |
Research Abstract |
2012年度に日本人前立腺癌に於いて、全ゲノム関連解析(GWAS)から同定された複数の疾患関連遺伝子座の一塩基多型(SNPs)の関連を検討するため、選択した21 SNPsについて予備実験から開始し、2013年度は実際のサンプルを用いたゲノタイピングを進めた。これまでに選択した合計21 SNPsについては散発性前立腺癌202例、対照(前立腺肥大症)122例についてゲノタイピングを完了した。加えて、これまでの間に追加すべきと、考えられた9 SNPs (rs11693801(Chr.2), rs9284813(Chr.3),rs1512268, rs10086908, rs1456315, rs620861, rs7837688(Chr.8), rs7501939(Chr.17), rs5759167(Chr.22))についても予備実験から実サンプルのゲノタイピングを行い、アレル頻度による解析を行った。 これまでに分かった事として、上記30 SNPsの内、散発性前立腺癌との関連が認められたのは、以下に示す5 SNPsであった。rs11693801 C allele (p=0.0027), rs16901979 A (p=0.0005), rs1456315 A (p=0.0073), rs10993994 T (p=0.0035), rs7501939 C (p=0.0466)で有意に前立腺癌リスクを増加する結果であった。 今年度は家族性前立腺癌サンプルのゲノタイピングを行い、臨床データも含めて解析をしていく計画である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまでに当初予定していた、21 SNPsにおける散発性前立腺癌202例と対照(前立腺肥大症症例)122例のゲノタイピングは終了している。さらに、この間に報告された、9 SNPsを加えて上記症例のゲノタイピングが施行された。合計30 SNPsの家族性前立腺癌サンプルのゲノタイピングおよび解析へと進める状況であり、概ね順調と考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
先の合計30SNPsについて家族性前立腺癌群のゲノタイピングを行い、その後に臨床データを加えた解析作業を進める。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
合計30 SNPsにおける家族性前立腺癌サンプルでのゲノタイピング(TaqMan Assay, PCR)および追加サンプル収集(DNA抽出)に用いる計画である。
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