2013 Fiscal Year Annual Research Report
ARTにおける適切な治療方針決定のための新しい精液検査法に関する研究
Project/Area Number |
23592383
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
岩本 晃明 国際医療福祉大学, 大学病院, 教授 (60046117)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 薫 桐蔭横浜大学, 公私立大学の部局等, 講師 (70398973)
吉池 美紀 聖マリアンナ医科大学, 医学部, その他 (60398964)
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Keywords | 精子運動抑制因子 / セメノジェリン / 精子無力症 / 精液検査 / 妊孕性 |
Research Abstract |
前々年度までに確立された96穴プレートhigh-throughput測定系による精子へのsemenogelin(Sg)結合率測定法を用いて、国際医療福祉大学病院リプロダクションセンター男性不妊部門を受診した患者の精液をサンプルとして、Sg結合率と精子運動率その他のパラメータとの関連性を検討した。まず実際の臨床検体を取り扱う上で重要となる検体の保存方法を検討したところ、精液の凍結(-80℃、-196℃)によりSg結合率は大幅に上昇すること、4℃保存でも時間とともに急激にSg結合率は上昇することが分かり、検体採取後速やかに固定処理をする必要があることが示された 。以上の事に留意しつつ、精液検査データのみならず、妊孕性とSg結合率との関連性を明らかにするべく、精液検査所見が正常かつ妊孕能が明らかなボランティア(妊娠20週以上の妊婦のパートナー)にICを取り20人より精液を採取しコントロールとした。コントロールに比べ男性不妊患者のSg結合率は有意に高いことが明らかになった。しかし男性不妊患者においてSg結合率と精子運動率との間に有意な相関を認めなかった。これは以前に我々が報告した内容に一致しないが 、その理由として今回の検討では対象患者を精子無力症患者のみに限定していないことが考えられた。今後はサブグループ解析を行うとともに、妊娠率、出産率などのアウトカムとの関連性を確かめるために全例予後調査を行う計画である。
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[Journal Article] Semen quality of 1559 young men from2014
Author(s)
Teruaki Iwamoto,Shiari Nozawa, Makiko Naka Mieno, Katsunori Yamakawa, Katsuyuki Baba, Miki Yoshiike, Mikio Namiki, Eitetsu Koh,Jiro Kanaya, Akihiko Okuyama, Kiyomi Matsumiya, Akira Tsujimura, Hiroshi Kanetake, Jiro Eguchi, Niels E Skakkebaek, Matti Vierula, Jorma Toppari, Niels Jørgensen
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Journal Title
BMJ Open
Volume: 3
Pages: e002222
DOI
Peer Reviewed
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