2012 Fiscal Year Research-status Report
絨毛癌におけるhCG過剰糖鎖付加酵素の機能と絨毛癌発症機構の解明
Project/Area Number |
23592445
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
山本 英子 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (10432262)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 清住 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90335026)
|
Keywords | 絨毛癌 / 糖転移酵素 |
Research Abstract |
1. GnT-IVaプロモーター解析 GnT-IVaプロモーター上流域-1900bp~+47bpについて、ルシフェラーゼアッセイ用のpGL3ベクターを -1900/+47, -991/+47, -723/+47, -541/+47, -347/+47, -167/+47, -151/+47, -141/+47, -129/+47, -109/+47, -63/+47の11種類作成し、絨毛癌細胞株JarとBewoに導入しアッセイを行った。48時間培養後に測定したルシフェラーゼ活性は、pGL3(-167/+47)ベクター導入細胞比べると、pGL3(-151/+47)ベクター導入細胞で有意に低下を認めた。-167から-151にプロモーター活性制御部位があると思われた。その領域内の存在する結合可能な転写因子を検索したところ、NFkBファミリーの結合領域を認めた。TGGATTTTTCからTGGATGGGGAに変異したNFkB結合配列の変異ベクターを導入したところ、ルシフェラーゼ活性が約15%に低下し、有意な変化を認めた。以上より、NFkBファミリーがGnT-IVaの発制御を行っている可能性が示唆された。 2. C2GnT-1の絨毛性疾患における発現の検討 糖転移酵素C2GnT-1の発現について、正常胎盤(妊娠初期、中期および満期)、胞状奇胎、侵入胞状奇胎、絨毛癌の組織を用いて免疫組織染色を行った。抗体は、サンタクルズより販売されている抗体を購入して行ったところ、正常胎盤や胞状奇胎ではほとんど発現を認めなかった。一方で、絨毛細胞の悪性腫瘍である絨毛癌および侵入奇胎で発現を認めた。正常胎盤、胞状奇胎、絨毛癌細胞株より蛋白を抽出し、western blotを行ったところ、免疫染色と同様、正常胎盤や胞状奇胎では弱い発現しか認めなかったが、絨毛癌細胞株では強い発現を認めた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
GnT-IVaプロモーター解析についてのルシフェラーゼアッセイベクター作製が順調に進んだため。
|
Strategy for Future Research Activity |
プロモーター解析については、今後、ChiP assayにてNFkBファミリーのどの因子が制御に関わるかを同定する。GnT-IVaと絨毛細胞悪性化の関連についてさらに研究を行う。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
GnT-IVa過剰発現ベクターを作成し、胞状奇胎細胞株に遺伝子導入し機能実験を行う。GnT-IVaプロモータ解析の結果に基づき、胎盤や絨毛癌などの組織でのNFkB発現の検討およびshRNAやsiRNA導入によりGnT-IVaの発現を抑制できるかどうかを検討する。
|
Research Products
(13 results)
-
-
-
-
[Journal Article] A case report of placental mesenchymal dysplasia with an increased VEGF-D expression.2012
Author(s)
Kotani T, Sumigama S, Tsuda H, Mano Y, Yamamoto E, Iwase A, Shimoyama Y, Nagasaka T, Hayakawa H, Yamamoto T, Ino K, Kikkawa F.
-
Journal Title
Placenta.
Volume: 33
Pages: 888-891
DOI
Peer Reviewed
-
-
-
-
-
-
-
-
-