2013 Fiscal Year Annual Research Report
子宮頸部扁平上皮癌およびLSIL・HSIL・ASCの核クロマチン分布の定量的解析
Project/Area Number |
23592454
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
加来 恒壽 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60185717)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大喜 雅文 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10160441)
小林 裕明 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70260700)
杉島 節夫 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50380382)
田宮 貞史 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (60284486)
渡邊 壽美子 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (90404087)
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Keywords | 細胞診断学 / 子宮頸癌 / 子宮頸部異形成 / 核クロマチン / ベセスダ・システム / 扁平上皮癌 / LSIL / HSIL |
Research Abstract |
子宮頸部扁平上皮癌およびLSIL, HSIL, ASCを対象として引き続き細胞学的所見の検討と、計量的研究を行い2次元の核クロマチン分布のパターンの検討を行った。 開発した核クロマチン分布を定量化する画像分析プログラムを活用し核中心から核辺縁へ向かうピクセル値分布を層状に計測し、ピクセル値分布の傾き(傾き値 radial distribution(RD)value)を計算し、RD自体が客観的評価法として有用であることを更に症例を増やし明らかとした。 子宮頸癌およびLSIL,HSILなど類縁病変の細胞診断において異常細胞の核クロチン分布に注目して定量的解析を行い、分布のパターンと悪性度との関連を明らかにしてきた。また、子宮頸部腺癌でも画像解析でRD値、核面積、核中心点間距離、核小体数などを解析し、有用なパラメーターであることが明らかになった。膀胱癌でも診断的価値があり、その膀胱癌に対する化学療法の効果をみるパラメーターとしてもRD自体が有用であり、培養細胞を用いた検討で増殖能およびcell cycle関連蛋白であるp21、p27、pki67の発現との関連もみられた。膀胱癌の治療による核クロマチン分布の経時的変化を継続して研究している。 子宮に発生するatypical polypoid adenomyomaの臨床病理学的研究も英文誌に発表された。子宮内膜癌における癌周囲の化生の出現について、臨床細胞学的および臨床病理学的研究を行い、約80%の症例で化生が出現しており、各種化生の特徴を明らかにし、これらの成果は英文誌に発表され、子宮内膜癌および化生を対象に画像解析でRD値、核面積、核中心点間距離、核小体などの計測を行った。
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Research Products
(9 results)
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[Presentation] Correlation between nuclear chromatin pattern and cell cycle.2013
Author(s)
Sumiko Watanabe, Tsunehisa Kaku, Masafumi Ohki, Sadafumi Tamiya, Setsuo Sugishima, Setsuko Murata, Yoshihiro Ohishi, Masatoshi Yokoyama, Yoshiko Kashimura, Masamichi Kashimura, Tsuyoshi Iwasaka
Organizer
18th INTERNATIONAL CONGRESS OF CYTOLOGY.
Place of Presentation
PALAIS DES CONGRES(FRANCE PARIS)
Year and Date
20130526-20130530
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