2012 Fiscal Year Research-status Report
食道閉鎖モデルマウスにおける責任遺伝子発現様式の三次元的解析に関する研究
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23592633
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
佐藤 英章 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (70339852)
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Keywords | 食道閉鎖症 / 期間食道瘻 / アドリアマイシンマウス |
Research Abstract |
本研究の目的は食道閉鎖、気管食道瘻の動物モデルであるアドリアマイシン投与マウスを用い、その遺伝子発現様式を新たな手法(OPT)をもちいて三次元解析し発現異常部位を立体的に具現化することであり、最終的に本疾患の遺伝子治療への可能性を探求することである。このため、研究方法としてアドリアマイシン投与マウスをWhole Mount In Situ Hybridizationを用い本邦にて染色し、共同研究者であるIreland,Trinity College DublinのProfessor Paula MurphyとともにIrelandにてOptical Projection Tomography (OPT)を用い、その遺伝子発現の三次元構築を行うという手法をとった。実験初年度は、本邦においての実験を開始するべく実験器具の購入、実験施設の確保、本学における動物実験のライセンスの取得、動物管理施設の確保などに費やし、実際の実験は共同実験者であるアイルランド、Professor Paula Murphyの元にて共に三次元構築のみ行うこととなり、誌上発表に至った。昨年度は国内におけるアドレアマイシン投与マウスのWhole Mount In Situ Hybridizationに成功し、本来初年度実験予定であったShh,Foxfi,昨年度の対象であるHNF3-βを対象遺伝子とし、アイルランドにてOPTを用い三次元構築を行った。この実験結果は既知の結果のみであったが、付随して直腸肛門奇形に関与すると思われる結果を得、今年度誌上発表予定である。初年度、昨年度の実績を踏まえ、今年度はG1i2,G1i3などのさらなる遺伝子の発現様式をOPTにより三次元構築し、この三年間にての結果を総合的に評価し発表を行い、次年度以降のさらなる研究の礎とすることを目標とする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度の目標として昨年度の目標として「アドリアマイシンモデルにおけるOPTによる遺伝子発現様式の解剖学的構造を確認する。」を掲げていた。本邦における実験を昨年度予定対象遺伝子に対し行うことができ、アイルランドの共同研究者とともに現地での実験を遂行することができた。また付随して新しい知見を得ることができ誌上発表するべく投稿中である。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度は、マウスの繁殖初年度であり、期せずして自然分娩となったマウスをさらに交配し使用することにより、経費の削減につなげたため次年度に使用する研究費が生じた。今後は実験に必要な環境が整備され、本邦において実験を行い、複数回にわたり3次元解析をアイルランドにて行う当初設定した到達目標を遂行する方策である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
今年度は予定しているマウス、実験試薬など消耗品の購入予定に加え、対象遺伝子の増加に伴い複数回に及ぶ渡欧しての共同研究者との実験、学会発表などが見込まれ、昨年度の研究費を補てんする予定である。
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Research Products
(2 results)